2012年02月13日
【インド視察】逃げ出した少女の幸運
皆さま、こんにちは。共同代表の本木です。
本日はインドで引ったくりにあい、盗難届を出す際に警察署で出会った少女の話をしたいと思います。

(この写真は、とある警察署の写真です)
インドルピーをあまり持っていなかったため、銀行へ両替に行った時のことです。銀行で両替を済ましバッグにお金をいれ、リキシャワラ-(人力車のタクシーのようなもの)に乗ってレスキューファンデーションのオフィスへ戻りました。
バッグにお金を入れ、それを肩にかけ、リキシャに乗っていること。突然、二人乗りのバイクがあらわれ、僕のバッグを掴み、僕の体ごと引っ張り、リキシャから引きずりおろし、バッグを強奪されてしまいました。両替直後なので、持っていた金額も大きく、予想していなかったことだけに動揺してまいました。
そして、警察署にレスキューファンデーションのスタッフと盗難届を出すために行くと、そこに一人の少女がいました。
インドの警察は男性警察官が多いので、警察署内に少女がいると自然と目をひいてしまいます。僕は僕の事情(盗難届を出すこと)があったので、その時は素通りしました。その後、レスキューファンデーションのスタッフが警察と話しをすると、彼女は遠く離れた村で、父親に暴行を受け、逃げ出したということがわかりました。少女の母親はすでに亡くなっており、地元の警察は信用出来ないので、ニューデリーまで数百キロの道のりを超えて、この警察署に逃げ込んでいたのです。
レスキューファンデーションのスタッフが警察に代わり話を聞くと、少女は泣き崩れてしまいました。さすがは草の根活動が得意なNGOスタッフ、少女の話をじっくり聞いていました。そして、少女を保護する施設を持つ別の政府機関に連絡を取り、手続きをとりました。
一歩間違えれば彼女はこの大都会ニューデリーで、さらに騙されて売春宿に売られてしまうかもしれなかったのです。そういうケースはたくさんあります。おそらく、彼女は警察への道を尋ねたでしょう。その人がもし悪い人であれば、「警察まで連れていってあげるよ」といって、売春宿に連れていってしまったかもしれません。
僕は、たくさんのお金を取られました。でもそれは小さなことです。父親に暴行を受け、もしかしたら人身売買にあい、奴隷にさせられていたかもしれない、この少女に比べたら、自分は間違いなく幸せな環境にいます。こうした少女がこれ以上増えないために、くよくよしている場合ではない、頑張らねば、と思いました。
(ちなみに、救出計画を共同で実行する警察側の事情から、摘発は翌日に延期されました。)
カテゴリー: 現地調査




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