子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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かものはしがインドで活動する上で欠かせない3つのパートナー団体(題名仮)

10億人以上の人口を抱え数百の言語を持つインドでは
貧困や差別、慣習、経済発展、教育など
様々な問題が絡み合い
『子どもが売られる問題』が発生しています。
これらの問題解決に効果的に働きかけていくために、
そして少しでも被害に遭った女の子たちの尊厳が守られるために、
かものはしは一体どんな活動をしていくべきなのだろうか?
様々な方法を常に統括的な視点で捉え考えた結果、
たどり着いた一つの結論が
"現地のNGOを支援、また協力しながら問題解決を進めていく"
というものでした。
現地社会を熟知している現地NGOを支援することで
より効率的・効果的に活動を行うことができたり、
現地のNGOとパートナーシップを結ぶことで
生の情報を多く得ることができるためです。
そして何より
かものはしと現地NGOの連携を上手くとることができれば、
問題解決に少しでも近づくことができると確信しているためです。
現在かものはしでは
6つの現地NGOとパートナーシップを結び、協力しながら事業を進めています。
その中でも3つの団体をピックアップし、
過去のブログと共にご紹介していきたいと思います。

Sanjog(サンジョグ)

サンジョグは2012年に発足した新しいNGOです。

団体のメンバーは人身売買の取り組みに10年以上の経験を持ち、

戦略的な発想としっかりとしたモニタリング・評価を強みとしています。

そのためかものはしは問題解決に深く貢献できる成長性があると判断し、
サンジョグの成長を支援しています。
同時にサンジョグと協力し、行っている事業もあります。
Kaarya(カーリャ)プロジェクトです。
被害者には村に戻った後も
差別、偏見、そして癒えることのない心身の傷に
苦しめられるケースが多くあります。
そんな彼女たちに対しカーリャプロジェクトでは、
心の回復を目的とした継続的なカウンセリングと
マイクロビジネスの支援を組み合わせた事業を行っています。
2013年度までに6人の被害者がこのプロジェクトの対象となり、
彼女たちの心理回復と家族・コミュニティ内の立場の復元に
ポジティブな影響を見ることにも成功いたしました。
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逆境とレジリエンス
こちらのブログでは、
被害に遭った女の子がサンジョグの支援を受ける中で
徐々に自らの尊厳を取り戻していくまでの過程が描かれています。

かものはしからの初期資金でマイクロビジネス(雑貨店、養鶏、仕立て屋、クリーニング屋等)を運営することで、

彼女たちは「コントロールされる側」から「物事を決める側」へシフトする。

家族の中でも、「重荷」でしかなかった彼女たちが、

「ビジネス」をして家計に貢献するようになる。

すると、家族の中での立ち位置も交渉力も少しずつ変わっていく・・・

サンジョグ代表ウマによる心理的回復を促すための支援、

そしてウマの支援を受けた被害者が

どのような心の変化を遂げていくのだろうか。

問題解決の重要ワードとして近頃注目されている逆境から立ち直る力、

レジリエンス』という言葉を中心に説明していきます。

Kolkata Sanved(コルカタシャンブド)

救出されて安全な環境で保護されても、被害者の心の回復は非常に困難を極めます。

こみ上げる恐怖や怒りから周囲の人との関係が上手く築けず、

また自分自身も信じる事ができない、と打ち明ける少女も少なくありません。

そんな少女たちの心の傷を癒し、
人生を歩んでいくためのプログラムを提供するスペシャリスト団体こそが
このコルカタシャンブドなのです。
その手法はダンスを通じて自分の身体が自分のものであるという認識を取り戻す、
仮面をつけることで心の悪に押し込めた恐怖を口に出せるようにするなど、
とてもユニークなものが多くあります。
それと同時に被害者が心と身体の尊厳を取り戻すことに大きく貢献しています。

そして驚いたことにコルカタシャンブドのメンバーの約半数は、
人身売買の被害者元ストリートチルドレンなどで構成されているのです。
だからこそ、
セラピーを受ける被害者が一体何を望み、
また被害者に対して自分たちが何を提供することができるのか、
それを誰よりも深く追求し、また求める人々で構成された団体なのです。
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守られる側から、守る側へ
こちらのブログでは、
コルカタシャンブドのメンバーが希望に満ちた生き生きとした表情で、
ほかの被害者のためによりよい事業をつくっていきたいと熱く議論し合う場面を描いています。

「10年間のなかで卒業する前に出て行ってしまった子も何人もいるけど、

その子たちが何を考えていたのか、今はどう思っているのか、

聞いたことがなかったことに気がついた。

それが分かれば、これからダンスセラピーを受ける子に対してやめてしまう前に

何かできることが増えると思う。」

"被害者=支援を受ける人"という概念を打ち破るような、

力強く、熱く、そして誰よりも希望に満ちた女性たちの姿を

感じていただけるのではないでしょうか。

GGBK

GGBKはインド有数の人身売買被害者出身地域である

西ベンガル州南24区で活動を行うCBOです。

※CBOはある地域社会に根ざし、

また「当事者」によって運営されている組織を主に指します。

彼らは被害者に対する経済、裁判、カウンセリング支援を継続的に行っています。

そして中でもGGBKは、
農村地帯で発生する人身売買を自分たちの問題、
言わば『当事者』としての意識を持って活動している団体です。
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CBOってなんだろう?
こちらのブログでは
CBOの概念を詳しく説明するとともに、
被害者の抱える問題に全力で向き合っていく
ある一人の女性GGBK職員の姿に迫りました。

「私は、そばにいてほしいと願う彼女たちのために、
出来ることは何でもやります。
被害者の彼女たちは、わたしの娘と同じだと思っています。」

人身売買の発生地で働くことは、
同時に「トラフィッカー」という犯罪者との闘いを意味します。
そんな大きすぎるリスクを背負ってでも被害者を救おうとする、
その強い想いはどこから湧き出てくるものなのだろう。
何が彼女をそうさせるのだろう。
そんなことに注目しながら読んでいただきたい記事になってます。

現在の状況を直接聞いてみたいという人へ

いかがでしたか??
少しでもかものはしのパートナー団体のこと、
そして彼らとともにかものはしが現地で行っている活動のことを
おわかりいただくことはできましたでしょうか。
かものはしでは毎月いくつかのイベントを通して、
現地の情報や団体の活動について"直接"そしてより"詳しく"お伝えしています。
・最新の情報を聞きたい
・疑問点を質問してクリアにしたい
・かものはしについてもっと知りたい

そんな方は是非一度イベントにもいらっしゃってください。
特にインドの問題について知りたいという方には、
9月24日(仮)に開催される『活動説明会』が特にオススメです。
ご都合宜しい方は是非お気軽にご参加ください!!