子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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We have marked our 11th Anniversary.

2013年7月18日、かものはしプロジェクトは結成11周年を迎えました。

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子どもが売られない世界をつくりたい。
その想いがきっかけで3人の大学生が活動を始めて
今日で11年が経ちました。
代表の村田は日本で、青木はカンボジアで、本木はインドで、
活動を始めた日と変わらぬ想いを胸に秘め、この日を迎えます。
今日までずっと取り組んできたこの問題は、
貧富の格差、女性への差別、出稼ぎ、汚職など様々な要因が絡み合っている。
あまりにも大きくて、複雑で、深刻な問題です。
かものはしプロジェクトの理想とする世界にたどり着くまでには、
長い長い時間が必要になるでしょう。
それでも「この問題は解決できる」のだと、
カンボジアでの10年間を経験した私たちは確信を持って言うことができます。
11年間、壁にぶつかりながらも、ここまで進んでこられたのは、
問題に一緒に立ち向かってくれる
みなさんがいたからこそだということを強く、強く感じています。
本当にありがとうございます。心からの感謝を込めて。

皆さまのご支援のおかげで、インドで本格的に活動を始めることができています。
2013年2月、インド出張に行き、
酷い状況を目の当たりにしました。
14歳で売春宿に売られた子がいました。
売春宿のオーナーが売春を強要するために、
熱したアイロンを体に当てられ悲鳴を上げたけれども、
その声は誰にも届かず、来る日も来る日も
虐待され続けている子もいました。
昔カンボジアで見た被害を思い出すような、とても酷い状況でした。
でも同時に、NGOの支援を受けて
今は幸せに暮らしている女の子もいました。
きちんと支援を受けることが出来れば、
被害を乗り越え幸せに暮らすことができます。
子どもたちの人生を守るためにも、
インドでも活動を広げなければと想いを新たにしました。
支援を待っている人たちのため、
これからも当団体をどうぞよろしくお願いします。
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理事長 村田早耶香
インドの活動の最前線からお礼を申し上げます。
これまで長く親しんだカンボジアを離れ、インドでの駐在を開始しました。
インドは大きく広く深くて途方にくれることもたくさんありますが、
そんなときに勇気づけてくれるのはサポーターの皆さまの存在です。
サポーターの皆さまが、かものはしを支えてくださるおかげで、
私はいまインドにいます。
そして私は最前線で人身売買と闘う人たちと一緒に立ち向かっています。
被害にあいつつも社会の偏見とも闘い続ける被害者の方たち、
最前線で危険を顧みず活動を続けるインドのNGOの方たちとです。
日本にいる皆さまからすると
このインドの売春宿はとても遠いかもしれません。
でも、皆さまの想いと力は確実に、最前線までつながっています。
インドで活動して、改めてそう感じました。
これからもインドにて頑張りますので応援よろしくお願いいたします。
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副理事長 本木恵介(インド駐在)
カンボジアでの確かな手応えを感じた1年でした。
2012年度、カンボジアにおける当団体の事業、
そしてカンボジアの国そのものが
新しい段階に入ったように思える印象的な変化がありました。
最も嬉しい変化はコミュニティファクトリーに
通う女性たち一人ひとりが、職場やスキルの成長を通じて
力強く自分の人生を選択するようになってきたことです。
また、それに加えて10年前に比べても
私たちが取り組む問題の規模が小さくなってきたこと、
それを裏付けるかのようにカンボジアの国が
多く成長し続けていることも嬉しい変化です。
ただ、手放しで喜べるわけではありません。
以前として国や行政基盤は強固とは言いがたく、
問題状況や、政府・関連団体の取り組み状況については
最前で注意深く変化を見守っていく必要があります。
それと同時に、カンボジアで積み上げてきた事業やノウハウを
他地域・他団体に広げていくことで
より大きな変化を起こせる取り組みも模索してきたいと考えています。
初心を忘れず、これからも邁進します。
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副理事長 青木健太 (カンボジア駐在)
今後も、かものはしプロジェクトは、
子どもが売られない世界をつくるために走り続けていきます。
これからもご支援をよろしくお願いします。