子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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カンボジア

営業スタッフとして働き始めたコムソット!

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の共同代表青木です。
現在、かものはしのコミュニティファクトリーで働く女性は90名を超えています。
かものはしのファクトリーにまず参加すると「トレーニー」という職位から始まり、時間をかけて訓練を受け「ワーカー」「シニア」などのより高い職位を目指して働いていくこととなります。昇進は生産性や品質、勤務態度などを見て定期的に評価して決めています。
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ワーカーの職位とキャリアパス
そこで忘れてならない事は、彼女たち一人一人バックグラウンドも全く違い、現在の家庭の状況や必要なお金、持っているスキルや嗜好など全て異なるということです。私たちは、様々な彼女たちの夢に出来る限り対応して、様々な訓練やキャリアパスがある事が大切だと考えています。
例えば、生産においても、職人のように純粋に生産のスピードとクオリティを追求したい人、新しい商品の開発に積極的に関わりたい人、他の訓練生に対してトレーニングをするのが楽しい人、チームをまとめマネジメントしたい人など様々な役職があるようにしています。
その延長線上に今まで検討してきたのが、かものはしプロジェクトのスタッフとして彼女たちを採用することが出来ないか?という事です。
実は、以前にソーシャルエンパワーメント部門でファクトリーの女性達からスタッフを採用しようとしたときは、応募はあったものの、どうしても必要な能力・要件があわないということで、採用を見送ったこともあります。
その頃に比べて識字教室もレベルアップしたため、今回再度チャレンジと言うことで営業のスタッフを募集したところ、なんと最終的に一人採用することが決定し、働き始めることになりました。
採用したのはコムソットという2年前の9月にファクトリーに参加した女性。ミシンを使った縫製のコースでレベルの一番高い職位で頑張っていました。
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今回応募した中でも識字教室でのカンボジア語・算数・英語の点数が良く、インタビューの結果彼女を採用することとなりました。営業のスタッフだとシェムリアップの街での仕事が中心となるため、現在はオフィスの住居スペースに住みながら、営業の仕事を頑張っています。同時に英語やPCの学校にも通って勉強も継続しています。
今は働き始めてから二ヶ月ほどたち、やっとシェムリアップでの生活と営業の業務になれてきたようです。彼女が頑張って活躍することが他の女性達にとっても励みになり、目標になります。しっかりサポートしながら一緒に働いていければと思います。
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ナイトマーケットで在庫を管理するコムソット

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