カンボジアの工房に図書館を開設！
スオスダイ！皆さんこんにちは、カンボジアよりインターンの清水です。
ここカンボジアのコミュニティファクトリーでは、現在約85名の女性達が働いていますが、彼女たちのほとんどが、幼いころに両親の手伝いなどをして、小学校を途中で退学せざるを得なかったため、クメール語の読み書きができません。
そんな彼女たちが将来自立した人生を歩んでいけるようになるため、私たちが行っているトレーニングの一つに、識字教育があります。
↑ファクトリーの隣の市役所ホールを借りて授業を行っています！
毎日計2時間のお昼休みのうち、1時間を利用して授業を行いますが、みんな勉強することが大好き！ レベルはレベル1（初級）とレベル2（中級）に分かれており、レベル1ではクメール語の読み書きを中心に、レベル2ではクメール語の他に算数やカンボジアの歴史、英語も教えています。
↑クメール語の読み書きって本当に難しそうに見えますよね？！
昨年の9月から新しいシステムで始めたこの識字教育ですが、現在まで非常に順調に進んでおり、彼女たちの識字率もどんどん上がっています。
そんな彼女たちの「読む力」を更に伸ばすため、先日コミュニティファクトリーに小さな図書館を設置しました！
カンボジア語（と英語訳がついているものも！）の絵本を中心に数冊おいて、工房で働く女性達がいつでも本が読みたいときに借りられるようにしました。
休み時間になると、みんな新しい本に興味津々、本棚の周りに集まってきます！
本はみんなが共同で読むために用意したものですから、紛失したりしないようしっかりと貸出帳もつけ、みんなが楽しめるように管理します。
↑本の貸出帳
このように、かものはしプロジェクトのコミュニティファクトリーでは、工房で働くためのスキルだけでなく、女性達が副収入を得られるよう、またファクトリーを卒業したとしても、将来的に継続して自立した生活ができるよう、様々なライフスキルの教育を行っています。
・ファイナンシャルリテラシートレーニング（お金を管理するための知識）
・野菜の栽培などのトレーニング
・家畜の飼育のトレーニング
など、他のNGOや組織と協力して現在計画中です！
このような教育を行うことで、彼女たちが生きていくための様々なスキルを身につけ、貧困から抜け出す術を身につけてくれることを願って、これからも様々な取り組みを行っていきたいと思います。