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かものはしインターンで初実施!! アビームコンサルティング研修〜体験後記~

こんにちは。かものはしインターンの下條です!
今回はかものはしインターンの経験の中で、特に印象的だった
『アビームコンサルティングさま によるインターン研修』(以下アビーム研修)について
所感を交えてご紹介します。

アビーム研修  
※アビームコンサルティング本社にて研修を受けている様子

アビームコンサルティングとは

アビームコンサルティングは、
アジアを基点とする日本発のグローバルコンサルティングファームです。
現在はCSRの一環としてかものはしプロジェクトを支援下さっています。

アビーム研修とは?

アビームコンサルティングのプロボノの皆さまのご協力で実施された
かものはしインターン生向けのコンサル研修です。 今回はその初回でした。

答えのないお題に対して自らゴールを設定し、解決策まで導き出すという一連の流れを
普段のインターン業務の合間に4ヶ月間をかけて行いました。

最初の2ヶ月間でコンサルティングファーム直伝のロジカルシンキングや
ファシリテーションのいろはなどビジネスコアスキルを学び、
最後の2ヶ月間で研修を通じて学んだスキルを実践し、
各班自ら立てたゴールを達成するための資料を作成し、
かものはしスタッフの前で発表を行いました。
基本はインターン生が主体となって動き、それをアビームコンサルティングの方々が   
サポートしてくれるといったイメージでした。

アビーム研修今回の全日程
アビーム研修2

アビーム研修の良かったところ3つ

良いところ①:コンサル直伝ロジカルシンキングの基礎を学べた!
物事を論理的に説明し、分かりやすく説明するスキルは
コンサルタントに関わらず、ビジネスパーソンに必要なスキルです。
この研修では現役のコンサルタントから直にそのスキルを学ぶことができました。

研修前半のミニ研修はワークショップを通じて、
私たち自身がロジカルシンキングの重要性を体感できる内容となっており、
知識として理解した気になるだけでない一歩進んだ研修を受けることができました。

良いところ②:一流の戦略コンサルタントからのマンツーマンの指導を受けることができた!!
研修後半では、各々が立てたゴールの実現に向けて、現役戦略コンサルティングの方に
メンターについてもらいマンツーマンで指導を受けることができました。
このようなマンツーマンの指導を、しかも長期的に受けることができる
プログラムはそう多くはないと思います。

何度も資料を作っては添削していただき、
その度に私たちにはなかった新しい視点を提供していただきました。
かものはしでインターンをしているというただそれだけで、
とても密度の濃い指導を享受することができました。
その点を踏まえると、このマンツーマン指導は
この研修の中で最も価値のあるコンテンツだったのではないかと感じています。

良いところ③:アビームコンサルティングの様々な立場の社員さまと触れ合える!
今回の研修ではマンツーマンで指導をしていただいた
マネージャークラスのメンターの方以外に、若手や中堅の社員さまにも関わっていただきました。
私たちインターン生と年の近い若手の社員さまから仕事のお話やキャリア観を伺ってみたり、
小さい子どもを持つ中堅の社員さまから仕事と子育ての悩みを聞いてみたり。
コンサルタントとその顧客という関係性を超えて親密な関係性を築くことができました。
将来コンサル業界で働く、働かないに関わらず将来のキャリアを考える上で  
非常に参考になる情報がたくさん得られました。

アビーム研修体験談

このようにとても良い環境の中で研修を受けさせてもらいましたが、
アビーム研修のゴールは「答えのないお題に対して自らゴールを設定し、解決策まで導き出す」というものです。
ゴールに辿り着くまでの過程で、どんなことを学び感じたのかを実際のエピソードを通してご紹介したいと思います。

■理想と現実
第3回の研修が終わり、
「ロジカルシンキング、調査方法の術は教わった。
あとは自分たちでその通りにやれば良いものが発表できる!」と考えていました。
しかし、理想と現実は思った以上にかけ離れていました。

私の班は3人で構成され、
「かものはしのサポーター会員事業について」をテーマに調査を進めることになりました。
そのような中「さあ、始めよう」と3人で会議。
しかし考えていることはバラバラ。
会議を積み重ねるごとに、自然と班もまとまっていくだろうと思っていましたが、
おかしいくらいにまとまらない。

調査期間の半分以上、班がまとまらず、
なかなか本題の調査に入ることができませんでした。
班の雰囲気も悪くなる一方で、
話し合ってもいつも同じところで躓き、言い合いになる。
このまま一緒にやっても前に進まないため、
一旦班を2つに分けるという結論を出すことになりました。

■自分たちの欠けていたもの
そのような中、どうしても噛み合うことができなかった、
班のメンバーの一人と研修帰りに一緒に帰ることになりました。
よく考えれば、仕事以外のことでお互いのことをあまり知らず、
思いのほか帰り道に色んな話をして盛り上がり、
前よりお互いのことを知ることができました。

そこで自分たちの欠けていたもの気付きました。

私たちはメンバーへの「信頼」が欠けており、
自分の考えを主張することばかりになってしまい、
相手の考えや話をきちんと聴くことができていませんでした。

また、第3回までの研修で学んだことを「自分のもの」にできておらず、
自分たちの感覚で調査を進めようとして混乱していました。

それらに気付いてからは、
「相手の話をきちんと聴くこと」と
「物事を論理的に説明し、分かりやすく説明する」ことを大切にし、
それを意識することで以前より班での話し合いも
スムーズにできるようになりました。

前半の研修の中で理解できたと思っていた、
ロジカルシンキングやファシリテーションの重要性を
調査中に改めて実感することができ良かったです。

それから自然と2つに分かれていた班はまた1つになり、  
団結して調査を進めることができました。

■ラストスパート
班が団結したのは良かったのですが、残りの時間も刻一刻と迫っていました。
残された時間の中で、3人で協力して調査し、
「不十分でもひとつのものを完成させたい、やり遂げたい」と思い、
できることはすべてやりました。

「もう無理かも」と思ったとき、周りのメンバーに支えられることもあり、
当初では考えられないことだったので嬉しかったです。

そしてアビームコンサルティングの方々に、資料を何度も修正していただいたり、
わからない部分は理解するまでわかりやすく何度も説明していただきました。
最初から最後まで心強い存在だったので、やり遂げることができました。

■「努力の賜物」
アビーム研修最終回では、かものはしのスタッフの前で
自分たちの調査してきたものをプレゼンテーションしました。

終わってみて感じたのは「達成感」です。
ロジカルシンキングやファシリテーションの重要性を肌で実感しながら
調査を進めることができたことは、私たちにとって貴重な体験でした。

そして最終回でプレゼンテーションをした資料は、
未熟ながらも私たちにとって「努力の賜物」になりました。

このひとつの資料を作成するために、班が分裂したり、
班での話し合いで何度も躓きましたが、班でひとつのものを
完成させることができたことは、大きな自信にもなりました。 

アビーム研修3
※アビーム研修最終回でプレゼンテーションをしている様子

感謝の言葉

この研修はこれで終わりではなく、スタートだと思います。
仕事をする上で大切なスキルを学ぶことができ、今後自分がどんな仕事に就いても
今回の研修で学んだことは大きく生かすことができると思います。

最後に、この場をお借りして、
もう一度アビームコンサルタントの方々に感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。

アビーム研修4
※アビームコンサルティングの方々、かものはしスタッフ・インターン生

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