子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

Blog活動ブログ

カンボジア

代表村田が見たコミュニティファクトリーで働く女性の今

みなさま、こんにちは。
共同代表の村田早耶香です。
いつも弊団体の活動をご支援くださりありがとうございます。
昨年の12月の年末、私の想いのベースとなっている
カンボジアに行ってきました。
働いている女性達の生活状況が少しずつ改善しています。
その中でもコミュニティファクトリー設立当初から
気にかけているご家庭の暮らしぶりについて、
皆さまに共有させてください。
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かものはしプロジェクトは、
カンボジアの農村の最貧困家庭の女性を雇用することで、
生活の改善と生きる力を身につける教育をしています。
紆余曲折があり、
この工房を作るまでには時間がかかりました。
現場では色々な苦労があり、
ようやく完成し、最貧困家庭の女性が
働いて収入が得られるようになった時には
泣きそうなほど感動しました。
今回、何軒か女性の家庭訪問をしてきました。
それは、この生活状況がどれくらい改善しているか、
この目で確かめるためです。
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こちらの写真はダニンさん(仮名)というお母さんと
2008年の7年前に初めて会った時の写真です。
ちょうど、工房に通い始めて少し経った頃でした。
右から40代前半のダニンさんと、息子さんと、私です。
彼は実は11歳ですが、非常に小柄で背丈も小さく
5、6歳にしか見えませんでした。
お母さんは、息子二人を女手一つで育てていました。
話を聞けば、1日に1食のみ、
お昼に味の染みたゆで卵を家族3人で分けて食べ、
少量のご飯を食べたのみで、1日にそれしか食べることができず、
栄養が足りていない状態でした。
しかし、お母さんが工房で働いて定期的な収入が入ってくるようになると、
1日に3食食べられるようになり、息子も小学校に通えるようになりました。
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6年ぶりにお母さんのお家を訪ねると、
お母さんはお化粧をして、お洒落をしていました。
壁が剥がれていて外から丸見えだった家は、
隣の妹の家と合体し、今は妹の家を母屋として使用しており、
とても広く、しっかりとした造りの家になっていました。
家の近くに、白いコンクリートの柱が何本か立っており、
「あれはなに?」
と聞くと、新しい家を建てるために、
ちょっとずつ建築資材を買っているとのことです。
妹の娘と息子を一緒に育てているので、
新しい家を作るためがんばっているそうです。
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家の中にはお米が入った袋がたくさんあり、
"工房が休みの日や、仕事が終わったあと、米も育てている"
と言っていました。
米、牛、鶏も空いた時間に育てているとのことです。
以前は食べるものもなく、家畜もいなかったので、
生活に余裕ができている様子が伺えました。
そして、息子は今も学校に通っており、
将来のために勉強を続けています。

最後に...

ダニンさんがこつこつ頑張って、
数年間で家族の生活は段々と良くなっていました!
これも、皆さまのあたたかい継続的なご支援で活動を続けてこられたからです。
ご支援のおかげで、工房で働いている人たちの生活が改善されてきています。
これから工房は、働きに来ている人が工房を卒業してからも
自立して生活できるように進化していきます。
いつも本当にありがとうございます。
これからもかものはしプロジェクトの活動をご支援くださりますよう
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

村田 早耶香Sayaka Murata

創業者

大学在学中に子どもが売られる問題を知り、実際に問題が起きていた東南アジアの現場での深刻な現状を見て、最初は一人で出来ることから取組みを開始。20歳の時に共同創業者の本木・青木と出会い、かものはしプロジェクトを創業。以来、この問題の解決のために活動を続けている。

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