【後編】ワークショップのご報告―'Hope(希望)'を抱けるように―
こんにちは。
カンボジア事業部インターンの午頭です。
今回は「カウンセリングワークショップ(後編)」として、
ワークショップの発表者であるソチェットのインタビューをお届けします。
※前編はこちら
ソチェットの学び
午頭(以下、G)「プレゼンテーションの感想は?」
ソチェット(以下、S)「とても嬉しかった。
参加者からたくさん質問が出たから、
私も繰り返し説明することで理解が深まったし、新しいアイデアももらえた。
プレゼンテーションは初めてだったから、始まる前は不安だった、
でも始まってみたら楽しめた」
G「今回のプレゼンテーションで自分で良かったと思うところは?」
S「①Smile(笑顔でできた)、
②Try to find answers(難しい質問にも、諦めずに答えを見つけようとチャレンジした)」
G「逆に反省点については?」
S「普段カウンセリングの時は、
質問があったら最後まで聞いてから答えるようにしている。
でも、プレゼンテーション中焦って質問をさえぎってしまった」
G「またプレゼンテーションに挑戦したい?」
S「YES!
次回は、もう少し余裕を持ったスケジュールを組んで、
私自身が内容をもっとクリアに理解しておきたい」
▲ロールプレイング中のソチェット(左手カウンセラー役)と、JICFスタッフ・チョムラン
女性たちが'Hope(希望)'を抱けるように
G「元々カウンセリングを専門に勉強してたの?」
S「していないです。でも勉強したい。
元々、他に誰もカウンセリングをする人がいなかったから、
自然とCF(コミュニティファクトリー)で働いている女性たちが
私に相談にくるようになった」
G「カウンセリングをしていて嬉しいことはある?」
S「相手が、信頼して色んな話をしてくれた時と、
私を必要としてくれた時」
G「逆に大変なことは?」
S「相手がウソをついている時。
相手を信頼することは大事だけど、どれが本当なのか分からなくなる。
自分だけの判断でトラブルが起こったら、みんな困るので、
そういった時はマネジャーと相談することにしています」
G「どんなカウンセラーでありたい?」
S「...そうだなあ。
良い両親のような存在でありたい。
女性たちの中には、両親がいない人もいるし、
両親がいても酒浸りだったり、暴力をふるう場合もあるから。
'Hope(希望)'を抱けるように、彼女たちに道を示していきたい。」
マネジャーからも、CFで働く女性たちからも、頼りにされているソチェット。
私はインタビューをしてみて、
彼女がとても主体的にカウンセラーとしての
自分のあり方を考えていることに驚きました。
「とても責任感が強いんだね」と言ってみると、ソチェットはこう語ってくれました。
「以前は、責任感はなかった。
・・・たぶん、ナナコのおかげだね」
ナナコとは、我らがソーシャル・エンパワメント部門マネジャー、亀山 菜々子のこと。
S「ナナコは、いちいち仕事を命令しない。
今日はあれやれこれやれ、とか。
それでいて信頼してくれていることが分かるから、
自分で考えて、仕事をするようになったと思う。」
今回のワークショップ開催により、
参加者と発表者のソチェット、そして私も多くの学びがありました。
現地スタッフの自立を支援するあり方を、今後も模索していきたいと思います。
大学卒業後、大学等機関で事務職員として勤務。退職後、現在はかものはしカンボジア事業部で社会人インターン中。