こんにちは。カンボジア現地スタッフの横山優里です。
先日、カンボジアでは、アートセンターマーケット店舗の
オープニングセレモニーが開催されました。
カンボジアには、コミュニティファクトリーで生産した
い草商品を販売する直営店が4店舗あります。
その内の一番新しい1店舗が、アートセンターマーケット店です。
実はこのオープニングセレモニー、
単なる新店舗開店のお祝いではありませんでした。
ある特別な方への感謝を込めて開催されたものです。
長年かものはしを応援して下さっている村上裕康さま・歌子さまご夫妻。
新店舗開店の立ちあげ費用を、このお二方がご寄付くださったのです。

以下は村上さまのスピーチを抜粋したものです。
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今回の支援は、私の叔父・叔母によるものです。
叔母から、"自分の財産を出来れば元気なうちにどこかに寄付したい"
という相談がありました。
(中略)
叔母から、寄付をしたいという相談を持ちかけられ、以前から知っていた
「かものはしプロジェクト」に寄付をしようと決めました。
(中略)
叔母の志がこのような形となり、生かされたこと、皆様の思い、
スタッフの皆様の努力に感謝しています。有難うございました。
カンボジアの置かれた現状にはまだまだ厳しいものがあるかと思いますが、
一粒の種が実を結びやがて花が咲くということを知っています。
これからも、希望をさらに膨らませ、前に向かって頑張ってください。
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スピーチの間、カンボジア人スタッフがとても真剣な様子で、
話に耳を傾けていた姿がとても印象に残っています。
スタッフたちにとって、支援者の方と顔を合わせて、
直接、お話できることはたいへん貴重な機会です。
支援者の方々がどのような想いで自分たちに支援してくださったのか。
自分たちの活動に何を託されているのか。
それらメッセージを直接受け取ることで、
自分たちの活動に誇りを感じるとともに、その想いをしっかりと受けとめ、
より意義のある活動を行なっていく"責任と覚悟"
を感じる瞬間となったことでしょう。
"作った商品をしっかり売って収益を出すこと"
これはコミュニティファクトリーで働く女性たちを
持続的にサポートしていく上で最も重要なことです。
その売上げに貢献する直営店舗経営は、
現在かものはしカンボジアが一番力を入れる柱の１つです。
その駆け出しの一歩を支えていただけたことはとても大きな前進でした。

※写真はショップスタッフよりプレゼントを贈呈する様子です
現在、かものはしプロジェクトには、3000人を超えるサポーター会員の方を始め、
法人会員の方や自由寄付という形で協力してくださる方が大勢いらっしゃいます。
そういった皆さまのご支援のおかげで、現地での問題解決が進んでいます。
ぜひ、寄付として想いを託していただいたその「先」を確かめに、
問題解決の現場・カンボジアへと足を運んでいただけると、
大変嬉しく思います。
（※もちろん、支援者さま以外の方のご訪問も大歓迎です！）
訪問してくださった皆さまに
「かものはしに寄付して良かった」
「かものはしと一緒に問題を解決していける」
と実感いただけるよう、引き続き、カンボジア人スタッフと協力しながら
より良い事業を行なって参ります。

最後に、ご帰国後、村上さまより頂戴したメッセージをご紹介します。
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「かものはし」のショップ開設にともない、
オープニングセレモニーに参加するため、カンボジアを訪問しました。
正味３日間という短い旅でしたが、とても充実した旅でした。　
一日目の午前中は工房見学、午後はオープニングセレモニーがありました。
2日目、3日目はアンコールワットの見学です。
工房は思っていたよりも、とても大きなもので、
約１３０名の方が働いているそうです。
い草の選別、着色、織、・・・縫製、製品検査という工程で、
従業員の熱心で嬉しそうに働く姿が印象的でした。
子供の面倒をみる保育サービス、従業員のための識字教育、給食などが
備わっていることも感心しました。
カンボジア人のスマイルに心が暖められました。
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この場を借りて、改めまして村上さまには心からお礼申し上げます。
これからもかものはしプロジェクトをどうぞよろしくお願いします

ライター紹介：横山 優里
素材メーカーに3年間勤務し、2013年5月より法人向けファンドレイジング担当のアソシエイトとして参画。
同年10月から職員として3年間半カンボジア駐在中。