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カンボジア

まとめてみました!カンボジアと日本の結婚式の違い

今年の初め、コミュニティファクトリーで働く女性の結婚式にいってきました。カンボジアでよく見られる結婚式のようですが、自分にとっては新鮮な結婚式だったので感じたことをまとめてみました。

カンボジアの結婚式シーズン

一般的に、カンボジア人は1月から4月までの時期に結婚式をおこなうそうです。なぜ1月からなのでしょうか?それは12月にお米の収穫が終わるため、1月からは比較的時間とお金にゆとりがあるからだそうです。
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結婚式の主役を忘れて、みんな、乾杯に大忙しです

カンボジアの結婚式の様子

カンボジアの結婚式は日本の結婚式とはだいぶ違います。何といっても騒がしいのが特徴です。
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結婚式ではいつも同じ色彩のテントが見られます
というのも、常にスピーカーで大音量のクメール音楽が流れています。曲にどんな意味が込められているかは分かりませんが、おそらく結婚を祝う曲でしょう。

カンボジアの結婚式でビックリしたこと

私の経験上ですが、新郎新婦をさておき食べて飲んで騒いで踊ります。正直、この点に一番驚きました。日本で結婚式と言うと、花嫁と花婿が常にメインです。
しかし、カンボジアでは入り口に花嫁と花婿が立って挨拶をしているだけで席に着いてからあまり様子を見ることはありませんでした。
祝福しているのでしょうが、私から見ると飲んで食べて踊っている姿しか見られませんでした。笑
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皆で一緒に飲んでいたときの様子です

祝儀はあるの?

もちろんあります。やはり、カンボジアでも結婚式の費用はかなり掛かるため、相場では10ドルから20ドルの祝儀を包みます。
ここは、日本と同じで出席者にとっても家計の負担はかなり大きいです。そのため、お金が無いから行けないという女性も工房にいました。
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結婚式での食事

働く女性たちは結婚後に工房を辞めてしまうのか

私たちとしては、結婚後も働いてほしいというのが本音です。もちろん強制はしていませんが、選択肢の1つとして、かものはしプロジェクトは結婚後もコミュニティファクトリーで働くことを提案しています。
理由としては大きく分けて以下の2点があります。
1. 家計の安定
夫の収入だけに頼ってしまうと、夫が仕事を失った時や減った時などに家計に直接的に大きなダメージを与えてしまいます。そのため、コミュニティファクトリーーで働いて安定した収入を得る事で、そのようなリスクを減らせます。
2. 家庭内で女性の権利を確保
夫に家計の収入源を頼りきってしまうと、妻が金銭に関する決定権をどうしても持ちづらくなってしまいます。
その結果、食費や将来の子供のための貯蓄にお金を回すことが難しくなる可能性があります。男尊女卑が根強く残るカンボジアの農村において女性が意見するのが難しい中で、上記のような事は大いに起こりえます。
そのため、コミュニティファクトリーで働いていただくことで可能な限り、金銭の決定権を妻の方にも持っていただきます。
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結婚後もすぐコミュニティファクトリーに帰ってきて、今後も継続して働く姿勢を見せてくれたソピアップ
ソーシャルエンパワーメント部門は、結婚後の女性へ家庭訪問をおこない、今後についてカウンセリングをおこなっています。
※ソーシャルエンパワーメントとは
かものはしプロジェクトのコミュニティファクトリーで働く、女性たちのスキルを向上させると共に、働くモチベーションを高めるための施策を立て、実行する部署のこと。

このようにして、女性たちが、より持続可能的に働けて、より安定かつ幸せな生活を営めるように、かものはしプロジェクトは仕事を提供する以外でも活動しています。
彼女たちが働いているコミュニティファクトリーは見学することができますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください!
▶コミュニティファクトリー訪問について

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