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「かものはしゼミってどんな場所?〜ゼミ仲間のサポーター会員さんにインタビューしました。〜(前編)」

 

 

こんにちは!ソーシャルコミュニケーション部のまきんぐこと、鳥居真樹です。

去年の10月から12月にかけて、『かものはしゼミ(以下かもゼミ)』をオンラインで実施しました。「社会を変えるを一緒につくる・やってみるに挑戦してみる」をテーマに、一般社団法人サステナビリティ・ダイアログの皆さんにご協力いただきながら、参加者全員でともに学び合う時間を全7回持ちました。(かもゼミの詳細はこちらから)

かもゼミは初めての試みだったため、スタッフ自身も「どんな場になるだろう?」と未知数でしたが、ゼミ仲間として共に学び合ったサポーターの皆さまの積極的な参加のおかげで、とても良いエネルギーに満ちた場になりました。

お互いに学び合うこと・対話の中で生まれてくる気付きを分かち合うことで、

「こんなにも社会に対して”何かしたい”と強く思っている仲間がいるんだ」
「サポーターさんたちは一緒に動いていく仲間なんだ」

という気付きと心強さを感じた全7回でした。

「もっと一緒に何かしたい・動きたい」という想いから第2期かものはしゼミがスタートしようとしています。

そこで「去年はどんな場だったんだろう?あの場で何が起きていたんだろう?」と改めてかもゼミ1期をじっくり振り返り味わいながら、次のゼミのことをワクワク考えてみたい!ということで、ゼミ仲間にお声掛けしました。

今回は、かもゼミに参加し、その後も一緒にイベントの企画などに積極的に関わってくれているサポーター会員のおたぴょんさんこと小田恭彦さんをお招きし、スタッフごいごい(五井渕)、まっきー(樋山)、まきんぐ(鳥居)でお話を聞きました。インタビュー前編をお届けします。

 

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TOPICS(目次)

なぜ、かもゼミに参加しようと思いましたか?何を期待していましたか?

かもゼミで何を経験して、何を学びましたか? 

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ーなぜ、かもゼミに参加しようと思いましたか?何を期待していましたか?

かもゼミの案内が来たとき、申し込みには飛びつきだったんですよ。
自分の会社人生が終わったあとに「何をしようかな」と考えたとき、

「もうちょっと世の中の役に立ちたいな」と思っていました。

 

ー最初に申し込んだときは、どういう気持ちでしたか?

おたぴょん:結構エントリーは飛びつきだったんですよ。自分の年齢が50を超えたあたりから、「会社人生が終わったあとに、何をしようかな」って思っていたんです。もうちょっと世の中の役に立ちたいなと。

そんなときに『「社会を変える」を一緒につくりませんか』という、かもゼミの案内が送られてきたんです。プログラムをみて、これはいいな!と思いました。

また、Facebookでかものはしを知ってサポーターになったのですが、活動にも感銘を受けて、それをやっている人と会えるのもいいな、と思いました。

 

ー全7回と回数が多くて、ちょっと負担だなとか思いませんでしたか?

おたぴょん:回数に関しては、こんなもんかな、と思っていました。ちょっと前に参加を検討していた他の勉強会も回数的には近かったですし、違和感はなかったです。時間帯も、平日夜なら何とかなるかな、という感じでした。昼間は仕事でNG。土日は子どもと遊びたいなあと思っていたので。

ごいごい:将来「何かやりたいな」と考えていたおたぴょんさんにはちょうどよかったんですね。

おたぴょん:はい、こういう場があるのを待ってました。

 

ー逆に、かものはしスタッフのまきんぐはどんな気持ちでしたか?

まきんぐ:最初に団体内で「社会を変える!を一緒にやる」ためのゼミをつくる、
しかも、「対話のプロフェッショナル」と「対話のお稽古」をやる、と聞いて驚きました。

当時は「会話」と「対話」の違いもイメージできなかったので、
「そんな当たり前のことをプロとお稽古するって、どんな感じなんだろう?」と不思議でした。

また、かものはし主催のゼミで「児童虐待」などの特定のトピックを掘り下げていくような勉強会ではなく、まず「対話」ということへの戸惑いもありました。

 

ーごいごいはどうでしたか?

ごいごい:僕は、今も仕事でファシリテーターや研修講師をやっているので、多分もともと【対話筋肉】は結構ある方で、日々【自主筋トレ】しているんですよね。なので、このゼミが始まるっていうのは、うーん。ボディビルダー的に言えば、経験したことのない器具を導入する、みたいな感じでしたね。

(一同:笑い)

ごいごい:もう【ダイアログマッチョ】みたいな感じですね。筋肉は裏切らない、みたいな(笑)。
その場に集中しているほど、知らなかったものを知る事ができるのが対話の場なので。かもゼミも楽しみにしていました。

 


当日は和気あいあいとした「いつもの」雰囲気でお話を伺いました。

 

ーかもゼミで何を経験して、何を学びましたか?

「相手の話していることを聞いて、
ちゃんと大事にしようね」っていうダイアログ(対話)の形。
言葉にするとすごく陳腐ですけど、
普段の生活ではものすごくできていないことだと思うんです。

脳の筋トレみたいな感じがしました(笑)。
脳の右側の筋肉を使わなきゃだめだよって言われていた気がします。

 

ーかもゼミ全7回で、何を経験して何を学びましたか?

まきんぐ:印象的だったのは、第1回目の「とある短いセリフ」だけを聞いて、
何を感じるか・どういう意図だと受け取ったかとみんなで対話する ワークでした。

そこで出てきた答えが、本当にバラバラだったんです。

同じセリフでも、こんなにも人によって受け取り方が違う。

「こんなにも聞けていないのか」という、ある意味の「ショック療法」を一緒に体験したことで、
「まず聞いてみよう」とみんなで必死になりましたね。

 

ー聞いていると、そんなことがあったな、って思い出しますね〜。
 おたぴょんさんはどうですか?

おたぴょん:自分の印象に残っていることは、「種火」(※)ですね。誰かが種火をみつけた時に、みんなでそれが消えないように、「聴く」ということを通して守っていくこと。

「相手の話していることを聞いて、ちゃんと大事にしようね」というダイアログ(対話)の形は、言葉にするとすごく陳腐ですけど、普段の生活の中ではものすごくできていないことだと思うんです。

一昨年の暮れ頃に、職場で「心理的安全な場をつくろう」と同僚と活動していたんですが、組織がらみのことで挫折したんですよ。そういうときに、じっくり対話ができる、かもゼミという枠組みのなかで、話ができてすごくよかったです。

また、脳の筋トレみたいな感じがしました(笑)。

脳の右側の筋肉を使わなきゃだめだよって言われていた気がします。

※人の内側にある夢やその人にしかない大切な感情のこと

 

・・・

インタビュー前編では、かもゼミについて中心に伺いました。

後編では、ゼミ7回を経たあとに、今度はおたぴょんさんが企画側としてテーマを考え、準備した「かものはしダイアログ」について、伺っていきます。お楽しみに!

 

鳥居 真樹TORII MAKI

ソーシャルコミュニケーション部

学生時代、姉妹団体ゆるかも、インターンとして活動に参加。東日本大震災を機に「まずは足元の暮らしに向き合いたい」と衣食住にまつわる仕事に就き、農村部での地域おこしや、オーガニックカフェ社員、 伊豆半島の古民家で電気水道ガスのない暮らしを経験する。「どこで暮らしていても、ひとが自分の可能性を諦めない仕事をしたい」と、2021年入職。

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