子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

Blog活動ブログ

開発×ユーモア×ハッピーを求める、カンボジア駐在インターン|東條恭章

今回も、2ヶ月前からカンボジアで頑張ってくれている
インターン生をご紹介します!
彼は、9月に大学を卒業し、
10月からかものはしでインターンを始めました。
就職先が決まり、仕事するまでの間
旅行に行ったり、友だちと遊んだり...
そういったことをする人が多いのではないでしょうか。
では、なぜ彼は、残り自由な時間を
仕事をするインターンに使おうと思ったのでしょうか。
スクリーンショット 2013-12-13 3.24.29.pngこんにちは!
カンボジアでインターンをしております、
東條恭章(とうじょうやすあき)です。
今日は、私の自己紹介をさせていただきます。

自分に尋ねた。
学生時代にやり残したことは?

大学2年生の時、村田さんの講演を聞いて、活動に興味を持ちました。
しかし、「自分が国際協力なんてできないだろう」という思いから、
かものはしの活動に参加しませんでした。
大学では、IDPCという開発分野のビジネスコンテストの運営をしたり、
1年間ドイツのボン大学に留学したりしていました。
180221_3858176808067_1795009544_n.jpg※留学先での友人たちとの写真
そして、大学4年生になって就職先が決まり、
これから社会に出ようという時期になった時、
「学生時代に何かやり残したことはないか?」
と自分に問いました。
その時、ふと頭に浮かんだのが、
かものはしの現地インターンでした。

ただ座って考えこむ
それだけでは何も生まれない

カンボジアでの私の担当業務は、「商品開発」です。
これは、コニュニティファクトリーで働いている女性たちが作る
い草雑貨の新商品の開発のことです。
では、開発って具体的に何をするの?
スクリーンショット 2013-12-12 20.54.00.png※かものはしのオフィスで商品を眺めながら考え中
デスクに座って、過去の商品の売上をひたすら分析する日もあれば、
オールドマーケットを駆け回って商品のアイディア探しをしたり、
1人で商品を眺めながら仮説を考える時もあれば、
セールススタッフやプロダクトマネジャーと意見交換する時もあります。
これをしなければいけないということは特になく、
とにかく自分のアイディアが生まれなければ
あまり前には進みません。
このように、ただ分析をするのではなく、
ただずっと考え込むだけでもなく、
ただ人と話しているだけでもなく、
バランスがとても大事です。
そういう意味では、
様々な分野の仕事と関わりながらこの商品開発をするので、
視野を広げられる仕事だと思います。

ノウハウがない自分ができることとは

自由な仕事ですが、その分大変なこともあります。
それは、とにかくノウハウが全くないことです。
自分自身、全く経験のない分野の仕事なので、
ネットでの情報を参考にしたり、色々な方に相談にのってもらいながら、
日々悪銭苦闘しています。
スクリーンショット 2013-12-13 2.38.02.pngのサムネイル画像※ネットでの情報収集をし、考えている場面
あとは、頭を柔らかくしないといけない仕事だなと感じています。
過去の購買データを分析して、
論理的に考えた商品がいまいちしっくりこなかったり、
セールスチームの人が
パッと思いついたアイディアがすごく良かったりします。
そこで、センスのない私がどうすればいいかというと、
とにかくたくさんの商品を見てセンスを磨くしかないと思い、
毎日市場を駆けずり回り、様々な商品を見て回っています。

壁は乗り越えてはいない
しかし、見えてきたものがあった

ノウハウがなく、大変だということを先ほどお話しましたが、
その壁はまだ乗り越えてはいません。
改めて、「商品を作るのは、とても大変な仕事だな」
しみじみ感じます。笑
IMGP1320.JPGですが、仕事をしていく中で、
見えてきたものがあったのです!

私たちが普段なんとなく使っている商品は、
色々な人が試行錯誤し、
一生懸命考えて作った商品なんだなと思うと、
新しい視点で世の中が見えてくるようになりました。

例えば、オールドマーケットのお店などを見ている時、
「これは作るのすごく大変そうだな。」
「よくこんなの思いついたな!」
「もう少しこうしたらもっと良い商品になるはず。」
など、1つ1つの商品に様々なことを思います。
いちいち面倒なお客ですよね。笑
しかし、思い、考えることが大事なので、
このようなことを自然に考えるようになってきました。

自分の仕事はみんなをハッピーにさせる?

コニュニティファクトリーで働いている女性たちと話をして、
自分の仕事の意義を感じました。
彼女たちは最貧困層の地域から来ていますが、
すごく楽しそうに仕事をしています。
ある1人の女の子に聞いたところ、同世代の子と一緒に仕事ができて、
そして、勉強できる環境(識字教室)があって、
すごく嬉しい!と話していました。
私が考えるかものはしの商品が、
そんな彼女たちの生活の一端を担っていくのだと思うと
プレッシャーを感じました。
しかし、彼女たちの多くは年頃の女の子ですし、
どうせなら可愛くてかっこいい商品を作ってもらいたい。
そんなことを密かに思っています。笑
PC043116.JPG※コミュニティファクトリーで女性たちに商品のことを聞いている様子
あとは、最近ショップに立つことも多いのですが、
やはりお客さんのリアクションを見るのが楽しいです。
この前は、ドイツ人のお客さんがサンダルを見ながら
「このデザインは本当に可愛いね!」と言い、2足も買ってくれたのです。
私がセンスの良い商品をつくることで、
コニュニティファクトリーの女性たちも、
そして、お客さんもハッピーになれる。
とてもやりがいのある仕事で、楽しい仕事だと思います。

3ヶ月後には就職
将来の夢とは

「知的好奇心」「謙虚さ」を忘れない社会人になりたいです。
また、近い将来としては、
3月でかものはしでのインターンを卒業し、
その後は、ヨーロッパに行きたいです。
4月から仕事が始まってしまうので、
その前に大好きなヨーロッパで
社会人生活が始まるまでの時間をのんびり過ごしたいですね。
IMGP1371.JPGインターンがきっかけで来た町、シェムリアップ。
のんびりしていて人があたたかく、
とても魅力的な町だと思います。
機会がございましたら、ぜひ遊びにきてください!
そして、みなさんにすてきな新商品を手に取っていただけるように
残りの3ヶ月、全力で頑張ります!

スクリーンショット 2013-12-13 3.38.16.pngライター紹介:東條 恭章
カンボジア事業部でい草商品開発を担当。ドイツ留学を経験し、今年9月に大学卒業後、就職までの期間インターンとして参画。来年4月より金融機関に就職予定。

いつも応援ありがとうございます。
一日でも早く子どもが売られない世界をつくるため、
もう少し力を貸していただけませんか?

・1回でのご寄付はこちらから
・会費額の変更はこちらから・毎月支援のサポーター会員のご登録はこちらから