子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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2年間の休学を決意。カンボジア駐在学生インターン | 高橋翠

みなさん、はじめまして!
カンボジアでインターンをしております、
高橋翠(たかはしみどり)です。
今日は、私の自己紹介をさせていただきます。
969860_335040086626752_766439176_n-1.jpg※カンボジアの孤児院の子どもたちとの写真

「国際協力」とはかけ離れた場所

かものはしでのインターンと聞くと、
「国際協力」などという言葉が浮かんできます。
しかし、かものはしと出会うまでは、
私は「国際協力」とはかけ離れた場所にいました。
出身地は、三重県で、とてものどかな田舎です。
自分の家の前にハンモックをつけ、
虫の声を聞きながら、のんびり星を見るのが日課です。
そんな地元の短期大学に、私は通っていました。
小さな大学なので、サークルも少なく、入っていません。
短大では「ビジネス」を専攻しています。
オフィスワークで必要な会計、情報処理などの基礎知識や
専門的なビジネス実務能力を身につけます。
必ず月に2回ほど検定試験があり、
2年前までの私は、その検定試験に追われる毎日でした。

このまま終わらせたくない!思い切った2年間の休学

376690_537503656263292_1335225119_n-1-1.jpg※アメリカでの友人たちとの写真
入学してすぐに就職を決めなくてはいけない状況の中、
「何か違う!
このまま何にもしないまま学生を終わらせたくない!」
と感じ
思い切って休学し、1年間アメリカでボランティア活動に参加しました。
そこで、運命の出会いがありました。
人身売買問題を解決しようとしている
ジャーナリストの女性に出会ったのです。
それがきっかけで、初めて人身売買の問題が世界にあることを知りました。
発展途上国を始め、世界中でこの問題が起きていることを知り、
衝撃でした。
アメリカで、11人の多国籍の女性たちとシェアハウスをしていたので、
人身売買が彼女たちの国でも行われていると思った時、
自分にとってこの問題がより身近に感じたのです。
そして、かものはしの取り組みを知りました。
それがきっかけで、インターンを始める3ヶ月前に
コミュニティファクトリーを訪問しました。
そこで、ファクトリーの現地化と自立化の考え方に、
とても衝撃を受けたのです。
そして、「もう1年休学をしてみよう!」と直感すぎる
ぐらいの決断をし、今カンボジア現地でインターンをしています。

カンボジアでの仕事とは

私の担当業務は、セールス部門コミュニティファクトリーのガイドです。
具体的な内容としては、
・コミュニティファクトリーの店の改善
・カンボジア人スタッフのチャンレイの日本語ガイドスキルアップ
・コミュニティファクトリーの訪問改善、訪問予約の窓口  などです。
P1090185-1.jpg※初めてコミュニティファクトリーを訪れた際の写真

「できないやつ」そう思われるのがこわかった。

私は8月中旬からインターンを始めました。
毎日共に働いている仲間に刺激をもらい、充実した日々を過ごしています。
しかし、その反面苦しかったこともありました。
それは、「自分の弱さを見せる」ことです。
例えば「これってどういう意味なんだろう?」と思い
誰かに聞こうとしても、
「いや、こんなくだらないことを聞いてしまっていいのだろうか」
と思ってしまうのです。
「できないやつだ」と思われるのが怖くて不安でした。
このような不安がある中、
インターンの先輩からのある一言で、はっとしました。
「上手く自分の弱さを
他人に見せることができたらすごいよね。」

弱さを見せることは、なかなか容易なことではないと思います。
相手から拒絶されたらどうしよう、弱さを見せるなんて恥ずかしい。
そう思っていました。
しかし、チームで動いていく中で、「弱さを見せる」ことも大事なことだと実感しました。

今後は、自分と同じ立場の人の手助けがしたい

本来ならば、短期大学は2年間で卒業のはずですが、
私は2年間休学しているので、来年こそはついに復学します!
短期大学を4年間在席していることになる、なんとも奇妙な学生です。笑
冒頭にも述べた通り、国際協力とはかけ離れた学生生活を送っていました。
そんな私が、今こうして国際協力に関わっていられることは、
2年前の私には想像できません。
海外も国際協力にも接点がなかった、2年前の私と同じような
立場の人は、きっとたくさんいるはずです。
だから、海外での自分の経験を多くの人に伝え、
「国際協力に興味がある方の手助け」ができたらと思っています。
P1090151-1.jpg※コミュニティファクトリーの女性との写真

夢は自分の選んだ選択肢を誇りに思えるように生きる

「カンボジアに行けば、将来の夢が見つかるのではないか」と、
考えたこともありましたが、結局未だに見つかりません。
そして、「短期大学へ進んだこと」をとても後悔していました。
この後悔をどうにかしたくて、興味があったボランティアをアメリカでし、
今はカンボジアでインターンをしています。
この状況から抜け出したい、なら、抜け出してみればいいじゃん。
そんな気持ちと勢いと勇気を持ち、一歩飛び出してみたら、
そこには新しい世界が広がっていたのです。
今ではその選択を誇りに思っています。
だから、これからの将来の夢は?という問いに対し、私はこう答えます。
「自分の選んだ選択を誇りに思えるように生きること」

残りのインターン生活

私は、国際協力とはかけ離れた学生でした。
しかし、カンボジアに来てから、本当にたくさんのことを学んでいます。
現地のカンボジア人と一緒に仕事をする中で、
考えさせられることもたくさんあります。
「気づいたら何にもせずに過ぎていた」ということがないよう、
やるべきことをやり、それをきちんと形に残し、
充実した時間になるようにしたいと思います。

P1080936-2.jpgライター紹介:高橋 翠
短期大学を2年間休学中。大学に入学したが、これでいいのか?と疑問を抱く。休学し、アメリカで1年間ボランティア活動に参加。そこで国際協力に興味を持つ。

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