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「社会を変える」を一緒につくりませんか。〜第3回かものはしゼミ開催開催レポート〜

皆さん、こんにちは。かものはしプロジェクトの小畠です。

今回も「かものはしゼミ」の様子をお伝えします!

第3回目は10月22日(金)に開催した「生きづらさから願いを探すプラクティス」のかもゼミの様子をお伝えしたいと思います。

(そもそもかものはしゼミって何なの?という方は、第1回目のゼミの様子について運営スタッフの反町恭一郎さんにレポートいただいた記事がございますので、ぜひ、こちらの記事をご覧ください。)

 

ゼミ当日は毎回15分前から空いているので、早めに入って来てくださった方と「最近、急に寒くなってきましたね〜」なんて雑談をしながら皆さんが集まるのをお待ちしていました。

そして、18時半から、一般社団法人サステナビリティ・ダイアログのゆりさんのホストのもと、

「Host yourself(自分をホストすること)」を大切に参加することを皆さんといつも通りにお約束して、スタートしました!

その後グループに分かれてのチェックインを経て、前回を振り返って体験したこと、気付いたこと、感じたことを皆さんに共有する「ハーベストバック」を私、小畠からお伝えしました。

私からは、

「ゼミが『みんなが対等でいれる場』になってきている感じがしてきて、とても素敵だなあという感覚を持っています。かものはしの一員として初めての経験をしています。

今までは、かものはしとして、会員の皆さんに、『まとまってないこと、正しくないこと、よく分からないことは言っちゃダメ』『汚いところは見せちゃダメ』と勝手に思い込んでいて、そしてゼミの2回を通じてその私自身の思い込みが取れ始めたときになんて豊かな場所なんだ!という感覚を持ちました。かものはしのスタッフとしての鎧が取れたような感じです。そしてこれからもっとこのと豊かさが進んでいくんだろうなと思っています。その気持ちを大事にしながら今後もゼミに参加したいと思っています。」

ということをお伝えしました。

 

そして本格的なゼミに入っていきます。今回のテーマ「生きづらさから願いを探す」ということのために、まずは「ていねいな発展」ということを提唱したチリの経済学者、マックスニーフ(詳しくは恭ちゃんが書いているブログをご覧ください)の「ニーズ」という新しい考え方について学びました。

人間の基本的な「ニーズ」は9つあり、「生存」、「保護」、「愛情」、「理解」、「参加」、「怠惰」、「創造」、「アイデンティティ」、「自由」にカテゴライズされるとのことです。

例えば、

「生存」のニーズ…生きていたい、自分が安心して生きていけるような物理的な場所がほしい。自分が生きていくことを応援していくような社会的制度が欲しい。

「愛情」のニーズ…誰かを好きになりたい、誰かに好きになってもらいたい、愛情を持って接することができる場所がほしい。人のことが好きだなと自由に表現できるような文化的な繋がりがほしい。

「怠惰」のニーズ…怠惰でいたい、怠惰で良いよねって言い合える繋がりのなかにいたい、怠惰を満喫できるような場所にアクセスがほしい。

 

ここで難しく「学習する」のではないのがかもゼミの面白いところ。まずは自分にとってこの9つは何なのかということを理解するために、カードにピンと来るものを書いて、心が動くまま筆を動かしてイメージを描いていきます。

例えば私のはこんな感じでした!

他のスタッフが書いたものはこちら!

同じ言葉でも想起するものが人によって違うのは当たり前ですが、面白いですね。

そしてニーズがぼんやりと理解できた後、またグループに分かれて「なくて残念」「生きづらいな」と思った経験をみんなで共有する時間を作りました。

そしてその「ニーズ」を満たすために重要なキーワードがもう1つ出てきます。「サティスファイアー」です。「サティスファイアー」とはマックスニーフの造語だそうですが、ニーズを満たすのは、モノやサービスという表面的なものではなく、「充足手段」であるサティスファイアーであるということです。今日はカタカナがたくさん出てきてなんだか「難しい」と思うかもしれませんが、具体的な例えを用いてどういうものかご説明しますね。

ある女性がいて、その人は化粧品を買い漁っていました。その人は化粧品が自分のニーズを満たしてくれるものだと思っていたからです。しかし、ある時、マックスニーフのフレームを習ってから、化粧品が自分のニーズを満たしてくれるものではなくて、「誰かに褒めてもらうこと」が自分のサティスファイアー(充足手段)であることに気がつきました。そして、それからは化粧品を買い漁ることはやめたそうです。

 

そして、この「サティスファイアー」について早速考える時間を持ちました。

どんなふうに自分のニーズを満たしているのか、思いついた「サティスファイアー」を話したりしました。

初めて聞いた「サティスファイアー」。なかなか、使いこなせない感じがするけれど、ゼミのなかではと「オレンジカード」と表現をしたりしました。自分のニーズについて、オレンジカードをたくさん持つこと。ニーズの満たし方は1つではない、さまざまな手段があることを知ることで、「生きづらさ」「欠乏」から可能性や豊かさが生まれてくるような予感がしました。

何か悲しい事件があったときに「自分にはこれしかなかった」という言葉を聞くことがあると思います。それは、自分のニーズを満たしてくれるオレンジカードが1枚しかなくて、それがなくなってしまった、だからしょうがなかったんだ、という言葉。オレンジカードはもっとたくさんあったはずです。あなたにはこれがあるよ、こんな可能性があるよ、と一緒に考えてくれる人がいたら、きっと結果は違ったはずです。

ニーズは決して残念なことではなく、「本当はこうしたい!」という強い願いの裏返し。社会にもたくさんのニーズがあって、それを満たすサティスファイアーはたくさんあるはず。「生きづらい。もっとこうしたい!」という欠乏は、「もっと良い社会にできる!もっと生きやすくなれる」という希望でもあるのです。なんだか、ちょっと体温が上がってくるというか、ますます、これからのゼミが楽しみになってきました!

 

と、盛り上がったところで時間が来たので振り返りに入ります。

振り返りシートへの記入が毎回のことなのですが、このシートを埋めてだんだん日常に帰っていく準備をします。

そして今回もあっという間のお楽しみの時間は終わり、チェックアウトの時間となりました。

 

ここまでのゼミのレポート、いかがでしたでしょうか?

第3回目のかものはしゼミの私の感想は「ニーズ?」「サティスファイアー????」面白い話だったけど、まだしっかり腹落ちしてないぞ、むむ。でも探求しがいがありそうだ!というモヤモヤという不思議な感情とともに、これを深めていって色んなサポーターさんとこれを共通言語で話せると、色んなことを話せそうだぞというドキドキ・ワクワクの感情も持ちました。

次回はついに折り返しの4回目。参加されていない方にもぜひゼミの雰囲気を味わっていただきたいので、次回のブログも頑張って書いてみようと思います!

小畠 瑞代Mizuyo Kobatake

ソーシャルコミュニケーション担当ディレクター兼日本事業担当

かものはしの「この問題は必ず解決できる」という信念に共感し、子どもがだまされて売られてしまう問題を世の中に広く理解してもらうため、営利企業での広報とマーケティング職を経て、広報・ファンドレイジング担当として2012年7月にかものはしに参画。新しいもの好き。

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