子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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インド

かものはしの緊急調査からわかったこと。サバイバーと闘い続けるために、最後のお願い

いつもかものはしプロジェクトの活動を応援して下さりありがとうございます。

共同創業者の村田早耶香です。

インドにおける新型コロナウイルス及び大型サイクロンの影響、またその中で、かものはしは必要な緊急支援を行ってまいりました。


物資を村の人に提供して回るサバイバーリーダーの様子

皆さまからの日頃からの支援によって、それが実現できています。本当にありがとうございます。

新型コロナウイルスや大型サイクロンの影響についてはこちらからお読みいただけます

インドにおける活動は、緊急支援から次の復興フェーズに移りました。

今何が起きていて、それに対して、私たちが何をしようとしているのか、お伝え出来たらと思います。


再度ロックダウンとなった西ベンガル州。サバイバーのリーダーシップを支援し続けるために

支給されたスマートフォン

残念ながらインドでは新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まりません。7月27日現在、世界第3位の感染者数となっており、引き続き支援が必要な状況が続いています。

全土封鎖は段階的に解除されているものの、かものはしの主要事業地である西ベンガル州は7月9日から再度ロックダウン対象となりました。

「生き延びるため」の緊急支援としての、サバイバーリーダーへの月次給付金増額や、食糧や生活用品を購入するための支援は引き続き行っています。

また、サバイバーリーダー全員へのスマートフォンの支給を行いました。

コロナ以前は、皆で集まって活動を行ったり、政府庁舎へ足を運んで意見陳情を行ったりしていました。


裁判所を訪れるサバイバーリーダーたち(2019年)

ウィズコロナの状況では、実際にチームメンバーと会うことがかなわず、こころのケアも心理士によるサポートもオンラインで行われています。

また、政府関係者へのアドボカシー(働きかけ)もオンラインへ移行しており、スマートフォンがないとこれまで彼女たちが育んできたリーダーシップを表現することが難しくなっています。

外出禁止令はサバイバーリーダーたちのトラウマの再体験となっている事も多く、心身の不調を訴えるサバイバーリーダーたちがとても多いことが特徴です。

「私は一人じゃない」というつながりを感じ、この状況を乗り越えていくためには、スマートフォンを使ってオンラインのセッションに参加することがとても大切です。

スマートフォンを持っているかどうかが参加の分かれ目になっており、そこへの支援がこのコロナ禍で極めて重要であると判断しました。


人身売買犯罪を加速させうるシステム的課題


写真はイメージです。

かものはしは、今回の緊急支援を行うにあたり、活動地における女性、子どもたちの人身売買の被害にあう脆弱性がどのような要素により高まっているのか調査しました。

そこでわかったのは、多くのサバイバーがコロナ禍で生き延びるために、法外な利子でお金の借入をしたということでした。

返せない借金が膨らむと、お金を返す手段として、自分ないし近親者を売るしかない状況に陥るリスクが高まります。

この現象を助長している背景として、各州で定められているお金の貸付に関する法律が遵守されていない実態が明らかになりました。


2013年に行われたレスキュー活動の様子。本文との直接の関係はありません

また、警察全体がコロナやロックダウン対応に追われ、人身売買専門警察も、人身売買犯罪が起きているにもかかわらずレスキュー活動を行わなかったり、事件として登録することを拒む状況が今、続いています。

これら「システム」の課題を事業の中に新たに組み込み、今後全土封鎖が解除されたときに多くの被害者を出さないよう、パートナー団体が力強く活動を続けられるよう、かものはしも全力で支援していきたいと思っています。


人身売買問題を解決するための取り組みをとめないために

活動するサバイバーリーダーたち(2019年)

かものはしプロジェクトは今年度、寄付収入等の減少がありますが、追加的な助成金申請や支出の見直しに取り組み、ミッション実現のための事業が継続できるよう、努力を続けています。

人身売買問題の悪化の懸念される今、私たちが重要な活動を止めずに続けることが、とても大事だと感じています。

コロナ禍で、当初の計画を変更せざるを得ない活動もあったり、一方で緊急支援を判断する必要がでたりと、2020年度は舵取りの難しい状況になっています。

それでも、「人身売買をなくす」ために一歩一歩着実に活動を進めたい。

そのために皆さまの力を貸していただければと思い、7月を通じて、インドの状況報告を中心に、かものはしプロジェクトへの支援のお願いをしてまいりました。

今回、1000万円を目標に掲げておりましたが、7月26日時点で823名の方にご支援いただき、1,441万円で目標を達成することができました。

支援してくださった皆さま、ご協力ありがとうございました。

皆さまからのご寄付は、これからの活動のために大切に使わせていただきます。

7月いっぱい、引き続き支援を募集しております。

活動を止めず、人身売買を防止する活動を前に進めるために、可能な範囲で、今回のご支援をいただけますと幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

今回の寄付をする

 

村田 早耶香Sayaka Murata

創業者

大学在学中に子どもが売られる問題を知り、実際に問題が起きていた東南アジアの現場での深刻な現状を見て、最初は一人で出来ることから取組みを開始。20歳の時に共同創業者の本木・青木と出会い、かものはしプロジェクトを創業。以来、この問題の解決のために活動を続けている。

いつも応援ありがとうございます。
一日でも早く子どもが売られない世界をつくるため、
もう少し力を貸していただけませんか?

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