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Activity Blog活動ブログ

【かものはしがざっくりわかる】読む!活動説明会:イベントレポート

date2025.6.11

writer南谷 友香

こんにちは。ソーシャルコミュニケーション事業部の南谷です。
今回は、5月22日にオンラインで開催した「かものはしプロジェクト活動説明会」イベントレポートをお届けします。
「気になっていたけれど参加できなかった」
「普段忙しくてイベントにはなかなか参加できない」
そんなあなたにぜひ読んでいただきたい内容です!当日は、インドと日本での取り組みや、活動の中で感じている思いをお伝えしました。

※アーカイブ動画(30分)をご覧になりたい方は、以下のフォームよりお申し込みください。

こどもが売られない社会を目指して ― インドでの取り組み

かものはしプロジェクトは2002年、「こどもが売られない世界をつくる」という想いからカンボジアで活動をスタートしました。現在はインドで、人身売買の被害をなくすため3つの軸で活動を続けています。

司法制度を変えていくタフティーシュ事業では、加害者の摘発、裁判支援、被害者の補償を通じて制度から被害を食い止めます。被害当事者が声をあげるリーダーシップ・ネクスト事業では、被害を受けた"サバイバー(人身売買の被害を生き抜いた人)"自身が社会に発信し、仲間とともに運動を広げています。地域主導の予防事業・TRC(タフティーシュレジリエンスコミッティー)では、2023年から地域でのつながりや親子関係への支援を通じて、被害を未然に防ぐ土壌を育んでいます。

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インド出張で感じた、サバイバーの変化と力強い姿

わたしも2年前にインドへ出張へ行き、活動の様子を現地のNGOやサバイバーの皆さんに紹介してもらいました。取材を受けた時にどういう受け答えをするかをロールプレイングで学ぶメディアトレーニング(写真左上)や、チームビルディングのワークショップ(写真右下)などのプログラムの様子です。

「数年前は誰とも話せなかったし、家から出ることもできなかった。」と話していた女性が、自信をもって堂々とプレゼンをしている姿を見たとき、言葉にならない感動を覚えました。支援プログラムを経て、"本人の中のその本来持ってる力”が戻ってきて、こうして変化として現れているという力強さを、あらためて感じる出張でした。

日本でも、こどもたちの尊厳が踏みにじられている

インドでの発信を通じて「日本でも家が安全じゃない」「助けを求められなかった」という若者たちの声が届くようになり、2019年から日本国内でも活動を開始しました。
日本では虐待相談の件数がこの20年で18倍に増加。背景には貧困、孤立、発達障害、家族関係の困難など、さまざまな課題が複雑に絡んでいます。

虐待の「予防」と「回復」 ー日本での取り組み

日本では、こどもが虐待されない、そして虐待された人が回復できる社会をつくるために、支援の行き届いていない領域である「予防」と「回復」に向けた事業を行っています。

「予防」のための取り組みとして妊産婦支援事業

孤立しがちな妊産婦が安心して過ごせる場として、千葉県松戸市に居場所「ふたやすみ」を開設しました。1年間で9人の妊産婦の方々とそのこどもたち17人に、延べ450回以上の利用がありました。自宅訪問、日中の居場所、宿泊の3つの形で、それぞれに合わせた関わりをしています。さまざまな環境下で懸命に過ごしてこられた方々が、「自分の気持ちも大事にしていいんだ」「一人で抱えなくていいんだ」と感じられるよう心がけています。

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「回復」のための取り組みとしてアフターケア事業

社会的養護を経験した若者や、困難な家庭環境で育った若者たちが「助けて」と言える先、ともに喜び悲しみ考えられるつながりや選択肢を保障することを目指して活動しています。そんな「アフターケア(退所後支援)」に取り組む全国の45団体が加盟するネットワーク「えんじゅ」では、かものはしは事務局を担い、より多くの若者を支えるため、政策提言や支援者同士のつながり、調査・研修等を実施しています。

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誰でも、誰かの“居場所”になることができる

説明会の最後に、皆さまにお伝えしたメッセージを改めてご紹介します。 

私たちの向き合っている課題や取り組んでいる活動を知っていただいて、 
「私たちにできることって何だろう?」 「“つながり”ってなんだろう?」
「“居場所”って言ってるけど、それって具体的にはどういうこと?」
そんなふうに、いろんな疑問が浮かんできた方もいるかもしれません。

私自身も、日本での事業を始めるようになってから、課題がすごく“身近なもの”として感じられるようになりました。 それと同時に「自分の普段の生活の中でできることって、なんだろう?」と考える機会がすごく増えました。
そんな中、ある現場で活動されている方が、こんなふうに話してくださったことがあります。

 「その人のことを思って関わること、それ自体がその人にとっての“居場所”なんだよ」 

その言葉に、私自身とても感銘を受けました。
誰でも、誰かの“居場所”になることができる、と気づいてから、私もそんな存在でありたいと強く思うようになりました。私たちは、そういう“居場所”が、たくさんある社会がつくられていくことを願っています。 みなさんもその仲間として一緒に、そんな社会を作っていくために歩んでいけたら嬉しいです。

これからも様々なイベントや活動でお会いできることを楽しみにしています。(筆者3列目1番左)

参加者の皆さんからの声

「以前から、人身売買や児童虐待について将来的にアクションを起こせる人間になりたいと考えていましたが、今回その思いを再確認することができました。」(10代 女性)

「自分にはできることなんて、あまりないんじゃないかと感じていましたが、自分が寄付したお金が活動に役立てられていることを実感できたため、参加して良かったと感じました。お金に余裕ができたら、寄付額を増やしていくことを検討しようと思いました。」(40代 女性)

海外での制度変革も含めた包括的な取り組みの知見が、日本事業にも活かされていることがよくわかりました。」(20代 男性)

みなさま、お忙しい中ご参加いただきましてありがとうございました。
今後も、このように活動をお伝えしていく場を作ってきます。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。

※アーカイブ動画(30分)をご覧になりたい方は、以下のフォームよりお申し込みください。

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いつも応援ありがとうござます。
「なんとかしたい」を大きな力に変える方法はたくさんあります。
今あなたにあった方法でぜひご参加ください!

writer

南谷 友香ソーシャルコミュニケーション事業部マネジャー

小学生のころから生まれた環境による機会の不平等に関心があり、大学では社会学を専攻し開発学や国際協力を中心に学びました。その後事業会社2社で企画の仕事と青年海外協力隊の経験を経て、ミッションに共感したかものはしプロジェクトへ入職しました。現在はソーシャルコミュニケーション事業部で社会をつくる仲間作りに取り組んでいます。猫のいる丁寧な暮らしへの憧れから、猫動画と暮らし系の動画を日々チェックしています。