子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

Feature Report特集レポート

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専門家、サポーターの方々に聞いてみたかものはしの寄付の集め方と活動の広げ方

専門家、サポーターの方々に聞いてみた

イベント報告

かものはしプロジェクトのご支援を始めていただく前に、WEB広告をご覧になって、かものはしプロジェクトを初めて知ったという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そのなかには「本当にこんな社会問題が存在するの?」と半信半疑でホームページをご覧になった方や、この団体は本当に信頼できるのだろうか?と問合せをくださった方もいらっしゃるかもしれません。

Youtubeでかものはしのことをみたけど、本当に信頼できる団体なの?

WEB広告にお金を使っているけど、NPOとしてそれは普通なの?

これは、実際にいただいたお声です。
かものはしプロジェクトでは2016年からWEB広告投資を開始し、現在も事業を継続していくための大切な資金調達としてWEBを活用しています。そしてサポーター会員も1万人を超えた今、これまでの歩みを振り返り、かものはしの広報・ファンドレイジング(寄付の集め方=資金調達)について、専門家、サポーターの皆さまと一緒に考える時間を持ちました。

皆さま、こんにちは。
かものはしプロジェクトのソーシャルコミュニケーション部ディレクターの小畠です。私は2012年にかものはしに入職し、広報とファンドレイジングを担当しています。

今回は、6月に開催した「かものはしのファンドレイジングについて考える会」のご報告をさせてください。

かものはしでは、インドと日本で活動するために、日本で資金調達をしています。皆さまからいただいたご寄付のおかげで現地で活動が続けられています。いつもご支援いただき本当にありがとうございます。

2019年の総会で参加いただいた皆さまと。いつも応援いただきありがとうございます。

長年かものはしではたくさんの方にサポーター会員として応援いただいております。2021年7月末現在は15,389人もの方が会員になっていただき、活動を支えていただいております。2012年からは対面で講演を重ねることで、直接お話を聞いてくださった方々に会員になっていただき、2016年からは講演だけではなく、WEB広告を見ていただき会員になってくださる方が増えてきました。どのような形で会員になってくださった方にも、きちんと活動を説明し、納得いただいた上で会員になってもらうことを心がけています。一方で、WEB広告費を投資し、会員になってくださる方が増えていく中で、WEB広告費投資の金額やその方法が果たして正しいのか、ということや支援くださる方との相互コミュニケーションが希薄になってしまっており、このままで良いのだろうかという懸念がありました。

しかし、その悩みは自分たちで考えていても想像の範疇を超えないということに気付いたので、自分たちが日々疑問や不安に思っていることを団体外の方々や会員の皆さまに思い切って相談しようと思い、6月1日(火)にソーシャルセクターの方々と、6月11日(金)に公募して集まってくださったサポーター会員の方々と「ファンドレイジングを考える会」と題して、かものはしのファンドレイジングについての悩みや方向性を話し合う場を開催しました。

「ファンドレイジングを考える会」のご報告

ソーシャルセクターの方々との会

2021年6月1日(火)

ご参加いただいた専門家

会計士、弁護士、コンサルタント、NPOの方

6月1日に参加いただいた皆さまと。背中を押してくださる言葉をたくさんいただきました。

ソーシャルセクターで活躍されている方々を中心に、9人の方に参加していただきました。

冒頭に、かものはしから自分たちの悩みである広告投資についてや会員の方々とのコミュニケーションの方向性について相談させていただきました。その後、小グループでご意見をいただいたのち、全体共有をし、終了しました。

参加者の方々への事前の資料も皆さんとても丁寧に読み込んでいただき、当日の我々の悩みについても真摯に考えていただき、ご助言いただきました。
以下にご助言を紹介します。

WEB投資に関するご意見

  • 今時点ですでにファンドレイジングが円滑に回っていっているので、極めたら良いと思う。
  • 開かれた組織になっていきたいという考え方は大事で、それを実現するように考えたら良い。
  • ファンドレイジング費用を事業費計上するかという点は大きな論点で、啓発事業というには、啓発要素が必要だと思う。
  • 資金調達に成功するとその分批判の対象になってくるので、内部で投資の水準を考える必要がある。

会員の方との関わり方に関するご意見

  • 過去5年で投資した資金が、何年後かにはこれだけになったという説明を会員に明確に伝えられると良い。
  • ファンドレイジング活動=資金調達の手段ではなく、社会課題について知っていただき、自身が何か行動したり他者に広めていくなど、社会を変える仕組の一つとしてとらえ、コンテンツや手法を深化させていくことが重要。
  • 資金調達だけをKPI(重要指標)とするのではなく、寄付者の行動変革のKPIが見えると良い。

団体の今後の成長/方向性に関する
ご意見

  • 世界には沢山の社会変革のニーズがあり、かものはしには社会からの要請がある。サポーター会員の期待は「もっとやってくれる」というところなはず。
  • 社会のニーズは本当にたくさんある。自分たちに気持ちよい規模、心地よい規模というのは団体側のエゴかもしれない。まだまだ、かものはしにはやれることがたくさんあるはず。
  • NGOであることを考えると「成長し続ける必要がある」というのは社会課題が解決できていないとも言えるので、必ずしも成長を目指さなくても良いかもしれない。

サポーター会員の方々との会

2021年6月11日(金)

ご参加いただいた方

サポーター会員、正会員、
社会人ボランティア「かもカフェ!」メンバー

6月11日に参加いただいた皆さまと。皆さまからの前向きなエネルギーに胸が熱くなりました。

メールマガジンで公募させていただき、参加エントリーをしてくださったサポーター会員の方々の7人に参加していただきました。

ソーシャルセクターの方々との会と同様、悩みを共有させていただき、小グループでの意見交換、全体共有をしました。

WEB投資に関するご意見

  • どれくらいお金を使っていて、もらったお金はこういうことに使っていて、こういうインパクトも出しているという報告があると良い。
  • 広告によって少なくとも「こんな問題がある」ということを知る人は増え、その結果会員を増やしていけば課題認識する人が増えて結果的に社会が変わっていくと思う。問題があることに気づいていないとそもそも動けない。

会員の方との関わり方に関するご意見

  • オンラインが主流になったので積極的にサポーター会員の会のようなものを開催できると良い。
  • コミュニケーションが資料の中でも強調されていたが、日本で活動をするのであれば、(ご自身の)関わり方を変えた方が良いと思った。
  • 会員の方との関わり方は色々なチャネルがあるといい。15000名の会員の中でもう少しコミットしたい方がおられると思うので、かものはしのスタッフとご縁を深める機会があると良い。
  • もっと貢献したいと思っていても貢献の仕方がわからない人ってたくさんいると思うので、その方々への働きかけもできると良い。

かものはしそのものに関するご意見

  • かものはしに対するイメージは問題を構造的にとらえて解決する仕組みを作ってくれるという期待がある。
  • 年次報告書は価値の源泉だと思っていてクオリティを絶対下げないでほしいと思っている。
  • 問題を解決したいというところもあるけど、かものはしのファンになっているから会員になっているという気持ちもある。だから「頑張っているところを見たいよ!」というサッカーのサポーターみたいな感覚で成長を応援している。

ソーシャルコミュニケーション部のメンバー。これからも皆で励んでまいります。

正直、私はもっと厳しいご意見や改善点のご指摘がたくさん出てくるのではないかと思っていたのですが、参加してくださった方々からは今のままで良いという励ましの言葉や、方向性について背中を押してくださる声をたくさんいただいたことが非常に印象的でした。

特に会員の方々とのコミュニケーションにおいて、不十分でまだまだできていないことがあり不安だったのですが、今の方向性を維持し、どんどんコミュニケーションを取ってくのが良いというメッセージはとても印象的でした。

両方の会とも、とてもあたたかい言葉をいただき、今後も頑張っていこう!とかものはしスタッフ全員が励まされる非常にありがたい時間でした。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今後について

今後ですが、頂戴したご意見を元に、以下のアクションを行う予定です。

一つ目は、かものはしの「ファンドレイジング行動基準(仮)」を作成する予定です。どのような思いで、何を大事にしてファンドレイジングをしているのか、何を目指しているのかを明示できるように言語化していきたいと思っています。

2つ目は、今挑戦している「対話」の場をより拡充していきます。

私の個人的な思いとしてかものはしに入ってから10年間ずっと持ち続けている「夢」があります。それは、「会員になってくださった方、全員とお話してみたい!」ということです。

・なぜ会員になってくださったのか。
・その方の夢は何なのか。
・どんなお仕事をされているのか。
・どんな生活をされていて、どんなことに興味をお持ちなのか。

会員の皆さま全員が、私たちとお話したいと思っておられるわけではないのは重々承知の上ですが、私はせっかく数あるNPOのなかから、「かものはしプロジェクト」の会員になってくださった皆さまと、是非一度お話をしてみたい。と思っています。

これからもあたたかいご支援をいただけますようお願いいたします。

小畠 瑞代Mizuyo Kobatake

ソーシャルコミュニケーション担当ディレクター兼日本事業担当

かものはしの「この問題は必ず解決できる」という信念に共感し、子どもがだまされて売られてしまう問題を世の中に広く理解してもらうため、営利企業での広報とマーケティング職を経て、広報・ファンドレイジング担当として2012年7月にかものはしに参画。新しいもの好き。

「ファンドレイジングを考える会」の
報告書はこちらから。
当日の議論の詳細をお知りになりたい方は
ぜひご覧ください。

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