子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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声をあげるサバイバーリーダーたちと手をつないで

こんにちは!かものはしプロジェクト スタッフの早瀬です。

インドから温かいメッセージが届いたので、お伝えさせてください。

インドにおける活動の一つは、「サバイバーに寄り添い、共に声をあげる」というものです。

被害にあった女性たちの心の傷が回復し、被害者ではなく「サバイバー(人身売買の被害者)」として自分の人生を取り戻せるよう、一人ひとりに支援を提供しています。

また、サバイバーたちが、これ以上自分たちのような被害者を出したくないと声をあげ、社会の仕組みを変えていくリーダーとして成長していくこともサポートしています。

その取り組みが花開きつつある様子を、サバイバーリーダーたちのグループの一つであるUtthan(ウッタン)の活動から紹介し、彼女たちのメッセージをお伝えします。

注)写真の女性たちは本文とは関係ありません

|Utthanの歩み

Utthan(ウッタン)とは、「新しく出現する未来」という意味がこめられた名前です。

このグループは、かものはしが行うサバイバーリーダーたちを対象にしたプログラムに参画しています。

Utthanでサバイバーリーダーシッププログラムに参加するメンバーは、レスキューされてきた人たち、自分で逃げてきた人たち、自分の近親者に売られた人たち、全く知らない人に騙された人たち。

様々なバックグラウンドの、でも同じ人身売買の被害にあった17人の女性たちです。

彼女たちは、かものはしのパートナー団体であるSanjog(※Sanjogに関連する記事はこちらから)の魂を吹き込むような心理回復、権利回復支援を経て、リーダーとして成長してきました。

|サバイバーのリーダーの声だからこそ届けられる

成長したUtthanのメンバーたちは、社会を変えるために、積極的に声をあげています。

例えば2017年度、Utthanは、県知事を訪問し、人身売買問題の深刻性を直接訴えました。

NGOではなく、サバイバーのリーダーたちが直接話に来たことに県知事は大きく共感してくれました。

その結果、同地域で、サバイバーが無償で病気の検査を受けられたり、学校での啓発活動に彼女たちが招かれるようになりました。

県知事のみならず、他の政府間関係者、警察、裁判官など、様々な立場の人にサバイバーが直接働きかけることで、社会の仕組みに変化が生まれています。

|Utthan発足2周年に寄せられたメッセージ

2018年5月22日、Utthanが発足して2年の節目にあたり、メンバーはUtthan2歳のお誕生日をお祝いしたそうです。

誕生日ケーキの写真と共に、Utthanのメンバーはかものはしへメッセージを寄せてくれました。

「私たちを忍耐強く待ち、この道を一緒に歩む勇気を持ってくれたこと、そして、Utthanのメンバーをリーダーとして、この道を歩んでいく「友」として認めてくれていることに心から感謝しています。

Utthanが今日こんなに強くいられるのは、かものはしが私たちを信じてくれているから。

そうやって信じてもらえるのは、私たちの周りにある関係性の中で、残念ながらほとんどないことだから、余計身に染みます。

まだどうやって歩いたらいいかわからなかった時ですら、かものはしは私たちとずっと手をつないでいてくれました。

そのことは、私たちが絶えず、ずっとかものはしに感謝をしていることです。

本当にありがとうございます。」

このメッセージが届いたとき、かものはしのスタッフの一人として、こころにじんと温かく湧き出るものがありました。

そして、これをサポーター会員や様々な形でご支援くださっているみなさまに伝えたい、と思いました。

彼女たちと手をつないで寄り添うかものはし。

そのかものはしの手をつないでくださって、大きな輪にひろげてくださっているのは、様々な形でご支援くださっているみなさまだと思ったからです。

今までのご支援に感謝します。

これからかものはしは、Utthanのようなグループをさらに作っていくことを目指します。

この先2年間で75人のサバイバーリーダーたちを育成し、彼女たちを通じて、500人の被害者、サバイバーたちを支援していきます。

引き続き、サバイバーに寄り添う活動に注目いただけたら嬉しいです。

早瀬 真理絵Marie Hayase

広報・ファンドレイジング担当

アフリカで幼少期を過ごす。民間企業および外務省での勤務の後、海外で専業主婦となる。帰国後、社会課題の解決を仕事にするという決意を胸に就活。かものはしの組織文化と個性豊かなメンバーに惹かれ、2018年5月に入職。