赤ちゃんを「かわいい」と思っていい。張りつめた心がほどけた日ーー活動の原点とこの冬最後のお願い
date2025.12.25
いつもあたたかいご支援をいただき誠にありがとうございます。
かものはしプロジェクト 妊産婦支援事業部の石濱です。

この冬、かものはしプロジェクトでは「誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんをひとりにしない」ための居場所「ふたやすみ」を応援するキャンペーンとして、皆さまにご支援のお願いをしてまいりました。
すでにご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。
今日はクリスマス。ふたやすみの利用者の中にはまもなく出産予定の妊婦さんもいらっしゃいます。
この冬、誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんに、応援を贈りませんか?
キャンペーンへのご支援はこちらから
※2025年12月31日までのご寄付は全て妊産婦支援事業の活動に使わせていただきます。
私は2022年にかものはしプロジェクトに入職し、2024年からふたやすみの運営リーダーを担当しています。一児の母でもあります。
私がなぜふたやすみの事業に携わると決めたのか、その原点となった出来事を交えながら、ふたやすみへの想いを最後にお伝えさせてください。

contents
行政指導で「虐待」を疑われているように感じた経験
私の娘が生まれたのは、コロナ禍の真っ只中でした。
「やっと産まれてきてくれた」
そう思ったのも束の間、実家は遠く、頼れる人もいないまま、孤独な育児が始まりました。
娘が1ヶ月になる頃、生まれつき体が小さかった娘の体重が思うように増えず、保健所から定期的な体重指導と家庭訪問を受けるようになりました。
「また、2週間後にきてね」
繰り返される指導のなかで、正直、保健所からは「心配されている」というより、「虐待を疑われている」ように感じていました。
さらに、母乳を拒否する娘の姿からも母親として認められていないように感じ、孤独におおわれていきました。

育児の孤立から抜け出せた「カネコ」さんの存在
そんな時、私の気持ちを変えるきっかけをくれたのが、行政の家事支援として来てくれたカネコさんでした。
娘が産まれてから、初めての来客だったカネコさん。
家に入るやいなや「わー、かわいい!」と娘を抱き上げてくれました。
その瞬間、私は張り詰めていた糸がぷつりと切れ、泣いていました。
娘に対して「体重を増やさなきゃ」という気持ちだけでいっぱいになっていた私。
「そうか、”かわいい”って気持ちを持っていいんだ…」
母親になってから初めて感じられたことでした。
娘への愛着が、静かに、確かに溢れ出した瞬間でした。
「つながり」を持っているか、持っていないか

私のこの経験は、「児童虐待は子育てのすぐ隣にあって、誰もがその可能性を持っている」と捉えるようになったきっかけでもありました。
そして、虐待に至るかどうかは、そうさせないだけの「つながり」を持っているか否かにかかっていると考えています。
生まれてくるすべての赤ちゃんが、少しでもハッピーに迎えられるように。
すべてのお母さんが少しでも「この子に会えて嬉しい」と愛しさを抱けるように。
さまざまな事情の中で頑張っている妊産婦さんと赤ちゃんにとって「ともにいる」居場所でありたい。
それが、ふたやすみの願いです。
「あなたはひとりじゃない」そのつながりを「ふたやすみ」から

妊娠・出産・育児期は、誰もが他者を頼らざるを得ない時期です。
私自身が初めて「母親」になったとき、カネコさんの存在を通して、娘への愛情が溢れてきたように、この時期に、誰かに頼れるつながりを持つことは、赤ちゃんやお子さんたちの健やかな育ちにつながっていくと私たちは感じています。
リラックスした様子の妊産婦さんたちのそばに、無事に産まれた赤ちゃんの姿や、元気に遊びまわり、会う度に成長していくお子さんたちの姿があること。
この冬、誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんの未来を支える寄付を贈りませんか?

皆さまのあたたかいご支援のおかげで、ふたやすみの活動を続けることができ、困難な環境のなかで過ごしている妊産婦さんと赤ちゃんに寄り添い続けることができています。
今年最後のお願いです。
この冬、誰にも頼れない妊産婦さんと赤ちゃんに、
「あなたを大事に思っている人がいる」という気持ちを一緒に届けていただけませんか?
キャンペーンへのご支援はこちらから
※2025年12月31日までのご寄付は全て妊産婦支援事業の活動に使わせていただきます。
皆さまの寄付でできること

※今回のご寄付は、妊産婦支援事業の活動にあてさせていただきます。
※2025年分として税制優遇(寄附金控除)を受けるには、クレジットカードの場合は、11月末までのお申込が対象となります。12月以降のお申込は「銀行振込」をお選びください。


