赤ちゃんと2人きりの家で起きていた“見えない孤立”とふたやすみの訪問支援
date2025.12.12
いつもあたたかいご支援をいただき誠にありがとうございます。
この冬、かものはしプロジェクトでは「誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんをひとりにしない」ための居場所「ふたやすみ」を応援するキャンペーンを実施しています。

この冬、誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんに、応援を贈りませんか?
12月、多くの人が家族や友人と過ごす時間が増えるこの季節だからこそ、孤立はより深刻になります。
そんなお母さんと赤ちゃんに、どうか応援を届けていただけませんか?
キャンペーンへのご支援はこちらから
contents
ひとりじゃない、暖かさのなかで祝うクリスマス

先日、ふたやすみではクリスマス会を行いました。
現在ふたやすみを利用しているお母さんと赤ちゃん、ふたやすみを卒業したメンバーも一緒に、特別なクリスマスランチとケーキ、ビンゴ大会など、楽しい時間を分かち合いました。
「大きくなったね〜」
「みんなで食べるとおいしいね」
みんなの笑顔があふれる、あたたかなひとときでした。
今回は、皆さまのご寄付がどのように支援につながっているのか、ふたやすみが大切にしている活動についてお話しします。
お母さんのSOSは赤ちゃんのSOS

最近は、父親が育休を取るなど”育児=母親”ではなくなりつつありますが、妊娠中からこどもが小さいうちはお母さんの負担が大きいケースもまだ多いです。
いくつもの困難(DV、虐待経験から人が信じられない等)を抱えながらも、誰にも頼れない孤立状況にあると、親子ともに追い込まれ、それが虐待に繋がってしまうこともあります。
お母さんのSOSに気づいてサポートできれば、それが赤ちゃんにも繋がるーー。
ふたやすみではそんなSOSを見逃さず、妊産婦さんに寄り添う支援のひとつとして「訪問」を大切にしています。
※利用者の方々の尊厳とプライバシーを大切にするため、ふたやすみでの実際の体験をもとに、内容を組み合わせて再構成し、表現しています。予めご了承ください。
「またできてないと言われるのでは…」玄関のドアを開けられなかったBさん

ふたやすみが訪問させてもらったBさんの話です。
自身も虐待された経験を持つBさんは、はじめての子育ての中、わが子の成長を喜べずにいました。
しゃべりだしたけれど何を伝えたいのかわからない、おもちゃを渡しても期待と違う反応が返ってくる…
どう受け止めていいのかわからず、不安でいっぱい…
それでも虐待を受けた経験から、人に頼ったり、外に出たりすることが難しく孤立感を抱いていました。
経済的な困窮もあり、行政の支援員が訪問することもありましたが、支援員に”指導”されているように感じ、
「またできてないと言われるのではないか・・」
と、玄関のチャイムがなってもドアを開けられない日々が続きました。
「あなたのことを大事に思ってるよ」ふたやすみの訪問

そんなBさんに、ふたやすみは玄関先でおむつとミルクを届けるところから始めました。
さらに
「今日は、Bさんが好きだって言ってたハンバーグを持ってきたから一緒に食べない?」
「たまには、一緒に外に出ない?」
と声をかけ、「あなたのことを大事に思っているよ」という気持ちを伝えていきました。
そして、Bさんは少しずつ、スタッフを家に迎えてくれるようになりました。
「ふたやすみは、わたしの第二の家」
行政の訪問では、玄関ドアを開けられずにいたBさんでしたが、今では児童館にも行けるようになりました。
児童館での他の親子との交流は、Bさんと地域のつながりを作るのはもちろん、赤ちゃんの成長にとっても良い刺激となります。

スタッフや他のお母さんたちが
「かわいいね」
「すごいね、つかまり立ちができるようになったんだね」
などと、成長を一緒に喜ぶ時間が増えるにつれ、少しずつですが、Bさんの表情から不安が消えていくのが分かりました。
Bさんはスタッフにこう話してくれました。
「ふたやすみは、わたしの第二の家です」
ふたやすみが身近に頼れる存在になれていることに、 スタッフは手ごたえを感じました。
たくさんの人にご支援をいただいている”ふたやすみ”だからできる
訪問して家の中の様子を覗くと、話さずともその方が何を大事にしているのか、生活に余裕がありそうか、どんなサポートが必要か、などが見えてきます。
しかし、生きる上で他者への信頼を失ってきた妊産婦さんにとっては、人と関わることや他人を家に入れることに大きな心理的ハードルがあります。
そんな妊産婦さんに受け入れてもらえるまで、丁寧な”つながり”を築くことは、お金や時間の面で難しいこともありますが、ふたやすみでは皆さまからのご支援によってそれが実現できています。

あなたのご寄付がお母さんと赤ちゃんの「明日」を支えています
皆さまのご支援が、お母さんを支え、赤ちゃんの健やかな成長に繋がっています。
この冬、誰にも頼れないお母さんと赤ちゃんにあたたかい応援を贈りませんか?
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皆さまの寄付でできること

※今回のご寄付は、妊産婦支援事業の活動にあてさせていただきます。
※2025年分として税制優遇(寄附金控除)を受けるには、クレジットカードの場合は、11月末までのお申込が対象となります。12月以降のお申込は「銀行振込」をお選びください。


