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【イベントレポート】「私にもできる 最後の社会貢献 ~ 新しい終活のかたち 『遺贈寄付』って何?」

date2025.11.13

いつもかものはしプロジェクトを応援いただきありがとうございます。

今回は9月18日に開催した、「私にもできる 最後の社会貢献 ~ 新しい終活のかたち 『遺贈寄付』って何?」イベントのレポートをお届けします。

今回のセミナーは、ピースウィンズ・ジャパン、Learning for All、かものはしプロジェクトの3団体合同で9月18日(木)にリアルとオンラインで同時開催しました。
相続・遺言の専門家であり、一般社団法人日本承継寄付協会の代表を務める 三浦美樹先生 をお迎えし、「遺贈寄付(いぞうきふ)」という言葉がまだまだなじみの薄い中で、誰もができる社会貢献の選択肢としてその意義や仕組みを学び、共に考えることを目的としたものです。

本レポートでは、イベント当日参加できなかった方にも「遺贈寄付って何?」を知っていただけるよう、セミナーの内容をダイジェストでご紹介いたします。

老後の不安と、「寄付」のハードル

現在日本では、年間およそ50兆円を超える相続資産が動いているとも言われています。
その大半は、相続税の対象にならない非課税の財産です。つまり、9割以上のケースでは“税金が発生しない”かたちで、次の世代へと資産が渡っています。

「せっかく貯めたお金だから、明日は少し贅沢してもいいかもしれない。自分のために使いたいって思うことは自然」

人生100年時代といわれる今、仮に120歳まで生きるかもしれないと考えたら、貯金を簡単に手放す気持ちにはなれません。
「老後が不安だ」「何歳まで生きられるか分からない」と感じ、お金を手放す決断はなかなか難しいのが現実です。

「想い」をつなぐ選択肢、誰でもできる遺贈寄付

遺贈寄付とは、亡くなった後に残る財産の一部を、NPOや公益団体などに託す仕組みです。
人生の終わりに、自分の歩んできた道にそっと想いを込めて、誰かのために少しだけ残す -その行為には、金額の大小にかかわらず、大きな意味があります。
実際に、数万円〜数十万円、あるいは財産の2〜3%といった、小規模な遺贈寄付も多くあります。
それら一つひとつが、受け取る団体にとっては大きな希望となっているのです。

「遺贈寄付」と聞くと、“高額な寄付”という印象を持ち、少し身構えてしまう方もいるかもしれません。
ですが、それは「今の生活を削る寄付」ではありません。人生の最後に、ほんの少しだけ、社会に託す。そんな、“自分らしいかたち”でできる、静かであたたかな寄付の方法が遺贈寄付です。

遺言書は「未来を託すラブレター」

遺贈寄付に欠かせない「遺言書」。
日本では、実際に遺言書を作成している人は全体の1割程度といわれています。
「遺言書」と聞くと、多くの人が「亡くなる直前に準備するもの」「トラブル防止のために書くもの」といった、ややネガティブな印象を抱いているのが現実です。
でも、「遺言書」は英語で will。そこには「意思」や「未来」といった、前向きな意味が込められています。
つまり、遺言書とは、自分の想いや価値観を、次の世代にやさしく手渡す“ギフト”のようなもの。
人生の終わりに綴る、自分の生き方を伝える手紙なのです。

 遺贈寄付とは、金額ではなく“想いを託す行為”です

遺言書もまた、誰かにモノやお金を渡すためだけのものではありません。

それは、
「自分が何を大切にしてきたか」
「どんな人生を歩んできたか」
そうした“生き方”を、未来に静かに伝える手段なのです。

人生の終わりを語るためではなく、
「これまでの歩み」と「これからの希望」を結ぶメッセージ。

遺言書は、未来へ贈る、あたたかな手紙だといえます。

セミナーの後半では、質疑応答の時間を用意し、ご参加いただいた皆さまの不安・疑問を解消していただきました。「遺言書の作成方法やポイント」「寄付先をどうやって選ぶと良いのか」「どんな専門家に相談できるのか」など、たくさんのご質問をいただき、遺贈寄付への関心の高さが伺えました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

写真は、かものはしプロジェクトスタッフがセミナーで活動紹介を行っているときの様子

編集後記

今回のセミナーを通じて、「遺贈寄付」という言葉の奥にある“想いのバトン”に、改めて気づかされました。

老後の不安、家族への気持ち、社会とのつながり――
お金や制度の話を超えて、そこには「どんな人生を生きてきたのか」「これから何を残したいのか」という、ひとり一人の“物語”があるのだと感じます。

遺贈寄付は、特別な人だけのものではありません。
金額の大小ではなく、自分の“ありがとう”を誰かにつなぐ、やさしい選択肢のひとつです。

生き方の先に、残し方がある。
そして、遺言書は「その人らしさ」を未来へ届ける手紙。

このテーマをもっと自然に語り合えるような機会や場を考えていきたいと思いました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

お知らせ

遺贈寄付を考えるときに必要になるのが、「遺言書」。
でも、自分ひとりで書くのは不安、手続きなどが難しいのでは、費用がかかるのではなど、ハードルを感じることも少なくありません。

そこで今、期間限定で行われているのが「フリーウィルズキャンペーン」(一般社団法人日本承継寄付協会 主催)です。

専門家と一緒に遺言書を作成する際の費用が、 最大10万円まで助成されます。

このキャンペーン対象期間は、今年2025年12月31日までです。

フリーウィルズキャンペーンの詳細については、こちらを御覧ください。

※フリーウィルズキャンペーンは、一般社団法人日本承継寄付協会が主催しています。助成に関しては、日本継承寄付協会へのお申し込みが必要となります。詳細は、上記リンクをご確認ください。

虐待や貧困でこどもが苦しまない未来へ

日本ではこどもの数が減る一方で、虐待の相談件数は年間22万件以上。背景には、保護者の孤立や頼れる人がいない状況があります。

かものはしプロジェクトは、

● 困難を抱えた妊産婦さんとその家族が安心できる居場所「ふたやすみ」の運営

● 「ふたやすみ」を利用する方々への家事・育児のサポート、行政への同行などの日常支援

● 虐待などで家庭を離れた若者への就労・自立支援

を通じて、親子や若者が社会とつながる支援を続けています。

私たちの活動に関心を持ってくださった方へ。
「まだ寄付を考えていないけれど、話を聞いてみたい」
「自分にもできることがあるか、相談したい」

こうした想いをお持ちの方のために、専用のご相談窓口を設けています。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。

📞 お電話:050-5799-9299
✉ メール:kifu@kamonohashi-project.net

かものはしプロジェクトの遺贈寄付については、こちら

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