【イベントレポート】106名が参加!映画『大きな家』上映会&ミニトーク
date2025.9.26
こんにちは。学生インターンの大木です。
いつもかものはしプロジェクトを応援いただきありがとうございます。
今回は8月17日に開催した、「大きな家」の上映会&ミニトークイベントのレポートをお届けします。

児童養護施設での日常、そして旅立ちの現実
今回の上映会では、児童養護施設で暮らすこどもたちの日常とその後の様子を描いたドキュメンタリー映画『大きな家』を上映しました!
かものはしプロジェクトでは、社会的養護を巣立った若者たちを支援するアフターケア事業に取り組んでいます。18歳で「ひとり立ち」を迫られることが大きなプレッシャーであり、その後の生活がどうなっていくのか、その現実を伝えたくても、プライバシーの観点から発信には限界がありました。
今回上映した映画及びミニトークを通じて児童養護施設での日常やその後の支援の重要性について感じていただく時間となりました。

『大きな家』の公式サイトはこちら ©︎CHOCOLATE Inc.
お盆最終日にもかかわらず、106名の参加!
当日はお盆最終日の朝早い時間の開催でしたが、対面イベントでは最多となる106名の方にご参加いただきました。上映後のミニトークではアフターケア事業の現場で活動している村田から、児童養護施設を巣立った若者たちが実際にどんな生活をしており、どのような困りごとがあるのかについてを語り、かものはしプロジェクトが彼らに対してどのような支援を行っているかを説明しました。

また、イベント終了後のアフタートークにも多くの方が参加してくださいました。各々映画の感想を述べたあとに、ミニトークでは収まりきらなかった質問が活発に飛び交うなど、この問題に対する参加者の強い関心をうかがうことができました。

私自身、この映画を鑑賞するまでは児童養護施設に対しては、公立の古い施設というイメージを持っていました。しかし、映画に登場した施設は設備が整い、明るく清潔で過ごしやすそうな空間であり、自分の中のイメージを大きく変えるきっかけとなりました。ただし、そこで暮らすこどもたちは四六時中、集団生活を送るため、そこで培われる「常識」と家庭生活の中で自然に身につく「常識」との間にはどうしてもギャップが生じ、それが社会生活の壁になることもあるのだと感じました。このような点から、アフターケアの重要性を改めて感じることができました。
イベントに参加した方々のお声
「この映画を、一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。現在、児童養護施設で生活している子どもや若者たち。そして、施設での暮らしを想像することもできない大人やこどもたち。すべての人に観てほしい映画です。観る人それぞれが、自分の置かれている環境を改めて見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。そしてその中で、周りの人を信じ、精一杯生きていこうと思えるかもしれません。少なくとも私は、明日からそんな生き方をしていきたいと思いました。」
「胎児のエコー写真のわずかなにおいを頼りに、家族に触れようとする姿に様子に涙がとまりませんでした。そして、自分も母親という立場です。当たり前な事ですが…こどもとの「約束は必ず守る」こと。こどもにとって大切な約束。信頼できる大人として生きていかねば。と感じました」

また、今回のイベントでは「ボランティアで手伝いたい」と自ら申し出てくれた高校生の方がいました!イベントチームで100人規模の上映会の運営は初めてだったので、とても心強いサポートでした。Sくんありがとうございました!
ぜひ、また2回目の上映会もどこかで開催できたら良いなと考えています。今回参加できなかった方も、今後ともかものはしプロジェクトのイベントをチェックいただけると嬉しいです!