子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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日本

【夏のご寄付のお願い】児童養護施設などを退所する若者たちを支えるために

 

いつもかものはしプロジェクトへのあたたかいご支援をいただき、

誠にありがとうございます。

かものはしプロジェクト日本事業部の金井です。

6月より、日本での活動に向けて夏のご寄付のお願いをしております。

 

今回は、虐待を経験し、児童養護施設などを出る若者への支援の必要性と、

私たちの取り組みについてお伝えさせてください。

 

photo by shutterstock

夏のご寄付はこちら

※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。

※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。

 

 

児童養護施設などを退所する若者たちの現状

毎年約2,000人の若者が、高校卒業後の18歳で児童養護施設などから退所しています。

頼れる家族を持たずに一人立ちしなければならない若者は、

生きていく上で深刻な課題に直面しやすい傾向があります。

 

そのことが、


・大学進学率は一般家庭の半分以下(さらに大学中退率も高い状況)

・最初の就職先を約2人に1人が3年未満で離職

・生活保護受給率が同世代に比べて18〜19倍の高さ

 

などの状況につながってしまっているのです。

 

photo by shutterstock

 

このような状況の背景の一つに虐待の影響があります。

 

虐待の経験は、身体的な傷が回復したあとも、精神的なトラウマとして残りやすく、

自信や自尊心を持てないといった精神面や人間関係がうまく築けないといった

対人関係にも影響を与えることがあります。

 

「虐待の経験が、いつまでも自分の足を引っ張っている」

 

「苦しい、死にたい」

 

そんな若者たちからの切実な声があります。

児童養護施設などを退所した後も相談できる場所、支援が必要ですが、

現状では若者がつながり続けられる相談先が少なく、若者たちが一人で抱えてしまうのです。

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※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。

※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。

 

 

児童養護施設などを退所する若者たちの支援

 

若者の巣立ち支援を行なっている児童養護施設

 

かものはしプロジェクトは、児童養護施設などを退所した若者たちが、困難に直面したとしても、十分な支援を受けて乗り越えられるように仕組みづくりを行っています。

現在は千葉県の児童養護施設に、専門家を派遣することで、退所する若者が困難に備えることができ、退所後も十分な支援を受けられるようにしています。

例えば…

 

・退所に向けた金銭管理や生活準備支援

・退所後の精神的不調等への相談対応

・退所後の困りごとに対する行政・民間支援へのつなぎ

 

さらに現場で得られたことや調査から、関係機関の皆さまとともに、省庁などに政策提言等を行っています。

 

皆さまへの夏のご寄付のお願い

虐待を経験した若者が安心して生活できる社会をつくるために、ぜひご支援ください。

 

※今回のご寄付は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。

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※今回のご寄付(7月31日お申し込み分まで)は、日本国内の事業活動にあてさせていただきます。

※8月以降ご入金のご寄付はインド事業を含めかものはし全体の活動にあてさせていただきます。

 

 

日本事業部 金井からのメッセージ

施設などを退所した若者が、虐待の経験を抱えながら、自分ひとりの力で経済的にも社会的にも自立しなければいけないことは、とても大変なことです。

このような若者たちには、日頃から連絡を取り、気軽に相談ができ、困ったときには助けてくれる人の存在が大切だと感じています。

若者たちが、施設職員や地域の支援機関などとつながりを持ち続け、安心して生活できるようになることを目指して、活動していきます。

児童養護施設などを退所する若者たちを支えるために、どうかお力を貸してください。

 

金井 宏之Hiroyuki Kanai

日本事業部シニアスタッフ

児童福祉に携わりたいと思い、社会福祉士として地方公共団体の児童相談所やこども家庭支援のケースワーカーとして勤務。すべての子どもが将来に希望を持てる社会をつくりたいという思いが増す中で、かものはしの日本事業のミッション「誰もが生まれてきて良かったと思える社会をともにつくる」に共感し、2022年12月入職。フルマラソンのサブ4達成に10年以上チャレンジしている。

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