子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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3年ぶりの対面開催!かものはしダイアログを実施しました!

皆さま、こんにちは!5月より新たにかものはしに加わった稲川です!

 

 今回は、5月13日(土)に開催された「かものはしダイアログ」の様子をお伝えいたします!

 かものはしダイアログとは、支援者の皆さまとの対話をするイベントです!スタッフと支援者という垣根を超え、毎回一つのテーマをもとに対話をする双方向型イベント。そして、真面目に楽しく「社会」と「自分」に向き合う豊かな場でもあります。

 

 まず今回のかものはしダイアログは、3年ぶりとなる対面での開催が実現しました!コロナ禍でもオンラインで対話を大切にしてきたかものはしですが、サポーターの皆さまや活動に関心を持ってくださる方々と直接会ってお話しできることの喜びを率直に感じました。

 

 また、今回初めて事務所を訪れてくださったご参加者も多く、これまでよりもかものはしを身近に感じていただけたかなと思っています!

 

そんなダイアログの今回のテーマは「なんとかしたい〜社会のコト・わたしのコト〜」でした。

 かものはしのミッションが新しくなり、もうすぐで1年が経とうとしていますが、今年は団体のキャッチコピー(タグラインともいいます)も新しくしていく予定です。

 その中に、実は「なんとかしたい」というキーワードが含まれています。

 かものはしプロジェクトに関わろうと決めたとき、人身売買の問題を「なんとかしたい!」と思ってその一歩を踏み出した方が多いのではないでしょうか。そこで、どうしてかものはしプロジェクトに関わろうと思ったのかや、日常生活のなかで、なんとかしたい社会のコト・わたしのコトを聞き合うことができたら、という思いでこのテーマを設定しました。

 

当日は、以下のような対話を行いました。

 

チェックイン(自己紹介/今年の夏にしたいこと)

 かものはしダイアログや団体内での会議では、必ずこの「チェックイン」を実施します。

チェックインとは、その時の気持ちや思っていることを素直に共有することで、自分の感情を整理する時間です。自身の状態を言語化することで客観的に捉え、今、目の前の対話に向き合うための心の準備を整えます。

 

 このように、多様な背景や関心を持ち合わせた方々が同じ場所に集い、対話をする環境作りを大切にしています。

 

ダイアログ①「かものはしと私」〜かものはしプロジェクトに関わろうと思ったのはなぜですか?

 

いよいよ、ダイアログの時間です!3人グループに分かれて、それぞれのグループで話しました。参加者の方々と、かものはしプロジェクトに関心を持ったきっかけをお話しました。ご自身の経験と重なる分野で活動していたことから団体をお知りになったという方や、かものはしの事業戦略に共感したという方まで、それぞれのきっかけを共有することができました。

 

さらに、それぞれの参加者の関心についても率直に話しあいました。

 

それぞれの関心や活動の話を深めている中で、「尊厳」を大切にして、大切にされる対象は決して人だけではないのかも、という意見も出てきました。

 

例えば「植物や動物にも私たちは視野を広げるべきではないのか」という話。

 

さらに話が発展する中で、尊厳を大切にするためには、時にして相対的な視点に立って考える必要があるのでは?という意見も生まれました。

 

 動物は話せないけれど、動物からすれば「人間は話せない生き物」と認識しているかもしれません。それは小さな子どもにとっても同じかもしれません。そうして互いに簡単に理解ができない状況の中で、私たちが絶対の正解という視点から抜け出して、他者にどう歩み寄り、大切にできるのか、という壮大な対話の時間でした。

 

 「尊厳」という言葉は、かものはしの活動の大きなテーマにも直結してくる内容で、非常に興味深いものでした。多様な背景を持った人々が集うからこそ生まれる対話だと改めて認識しました。

 

ダイアログ②「なんとかしたい〜社会のコト・わたしのコト〜」

 

やってきました!今回のメインテーマ!先ほどとは違うメンバーになって、対話を進めます。私がいたグループでは、「子育てと社会課題の繋がり」を主に話しました。社会で子どもを育てるとはどういうことなのか、それが分断した時に何が起こるのか。身近な生活のレベルから日本社会という大きなレベルまで、思考をめぐらせながらそれぞれの意見を共有しました。

 子育てを自分事として経験していない私にとっては、最初はどういう話になるのだろう?と思っていたのですが、徐々に私にも大きく関連のある事なのだ、という気持ちになってきました。

 それは子育てをしている人々だけの課題なのではなく、社会のさまざまな動きが連動した結果として表出している課題なのだということにたどり着きました。

 「決して他人事ではない」ということを感覚的に認識できたことも大きな経験だったと思っています。

 

初めてのダイアログに参加して

私自身、入職して間もないこともあり、初めてのダイアログ参加でした。その中でまず何より感じたことは、「安心して対話ができる空間」があるということです。チェックインを通して、互いに話をして聞き合うという場づくりが行われていました。そうした環境であれば、率直に思ったことや疑問などを言葉にできるものだという発見もありました。

 意見を戦わせるような議論でもなく、ただ時間を過ごす雑談でもない、対話の場。最初は緊張しながら事務所に到着したのですが、終わってみればとても心地よい空間でした。

以上のように、かものはしダイアログは「自分自身のことでも、社会のことでも、なんでも自由に語り合ってOK!」という場。お仕事も住んでいるところも多様な参加者の方々からは、新たな視点や切り口でのお話をたくさん聞かせていただきました。興味関心をひかれるお話ばかりで、あっという間の2時間でした。

 

 対話を終えた後の参加者の感想では、

 

「対話を通して、今まで全く考えたことがなかった視点に出会った」という声や、

 

「一つの課題がさまざまな社会の出来事に連なっていることがわかった」など、

 

多様な背景を持つ方々との交流だからこその気づきや学びに触れることができました。

 

 また、それぞれの方々が「なんとかしたい」ことをお話しされていると、どこかでそれが刺激になり、また違う方の問題意識と繋がってきたり、事柄は違うけれど本質は共通しているのではないか、と気づくようなことが何度もありました。まるで、これまでの関心や視野から、どんどん枝が伸びていくような時間でした。

 

 今年度のかものはしダイアログは、今後も対面での開催を検討しております!かものはしの活動にご関心ある方、多様な背景や関心を持つ方々とお話ししてみたい方など、ぜひ今後もお待ちしております!

 

素敵な時間をありがとうございました。








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