子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する国際NGO

2017年09月04日

人身売買の被害者が進級試験に合格!

将来の夢に一歩近づく

「保護施設のサバイバー(人身売買の被害者)が進級試験に受かった!!」

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※彼女たちが試験にうかったニュースがとりあげられた新聞記事

先日、かものはしの事務所に、私たちのパートナー団体、Save the Children India(STCI)より嬉しいニュースが飛び込んできました。

*サバイバーとは元人身売買被害者を意味する言葉で、被害を受けながらも「生き抜いてきた人」という意味があります。

インドのマハラシュトラ州にある2つの保護施設にて保護されている8名が、マハラシュトラ州で初めて、進級試験に受かったのです。

インドでは初級教育(6歳から14歳の児童を対象とした1年生から9年生)までの教育は義務付けられています。
一方、中等教育(15歳から18歳の児童を対象とした10年生から12年生)に進級するには共通の進級試験を10年生で受けて合格する必要があります。

彼女たちは小学校低学年までしか教育を受けていないにもかかわらず、今回かものはしとSTCIのサポートを受け、試験に合格することができました。
STCIスタッフが将来の夢について聞いたところ、彼女たちは嬉しそうに答えました。

「ファッションデザイナー!」
「先生!」
「看護師!」

今回の合格は、人身売買の被害に再度遭ってしまうリスクを下げるだけではなく、彼女たちが過去の辛い経験を乗り越え、自分の将来の夢に一歩近くための、大きな大きな1歩でした。

天にも昇る気持ちを感じたルヒの物語

ルヒ(仮名)はオリッサ州の小さな村の出身です。幼いころに両親が離婚したため、仕事を探しに母親とムンバイに引っ越してきました。
ムンバイに来た彼女を待ち構えていたのは、欲に目をくらませた叔母でした。
ルヒはその叔母に騙されて売春宿に売られ、強制的に売春させられていたところ警察に救出されムンバイの保護施設に保護されました。

救出されたルヒは、被害のトラウマと向き合うことに必死でした。

同じような境遇のサバイバーと、STCIによるカウンセリングや語学教育、職業研修等のリハビリプログラムを受けることにより、「学ぶこと」に対して少しずつ興味を持つようになりました。

小学校低学年までしか教育を受けていないルヒ。
短期間で進級試験に挑むことはとてもとても、大きな夢でした。
難しくて、怖くて、途中であきらめそうにもなりました。

そんなルヒに対して、STCIのスタッフは隣に寄り添って彼女を励ましたり、対話を通したりして精神的にもサポートしながら応援し続けました。
温かい支援を通して、ルヒは試験に挑むことができ、合格しました。合格したルヒは一言、「天にも昇る気持ちでした」と喜びました。

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※女性たちが研修をうけている様子

同じような被害に遭った女性の希望の星になる

「試験に合格する」ということは、過去の経験に傷つき、将来の不安でいっぱいだった彼女たちに自信をつけ、これからの人生に挑んでいく力に繋がっていきます。

このように、保護施設で適切なリハビリや教育が提供されると、被害のトラウマを乗り越え、教育格差・貧困を抜け出し、社会に戻る一歩を踏み出すことができます。

そして、彼女たちのように勇気を持って1歩を踏み出す姿は、同じような被害に遭った女性にとっても希望の星です。
かものはしとSTCIはそういった女性を一人でも多くサポートするため、また、彼女たちの夢に少しでも近づけるため、現地で活動を続けています。

普段、人身売買の問題に向き合っていると、暗闇の中にいるような、暗い気持ちになることもたくさんあります。
しかし今回合格した彼女たちのように、星が精いっぱいきらめくような、女性たちの姿も見ることができる、だから私たちは活動を続けているのです。

パートナー団体とともにインドで活動できていること、また今回のように女の子たちの笑顔を増やしていけるのも、いつもあたたかく応援いただいているみなさまがいるからです。
いつも本当にありがとうございます!

ぜひ引き続き、インドでの活動を応援いただけると嬉しいです!

手嶋さんプロフィール ライター紹介:冨田晃子
インド事業部スタッフ。大学で国際学を、大学院で紛争・安全保障・開発を専攻し、在コルカタ日本国領事館にて就職後2016年6月よりかものはしに参画。
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