子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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カンボジア

「ショップスタッフ向け日本語教室」開講中!~日本語でのおもてなしで、お客様も工房の女性たちもハッピーに~

こんにちは。カンボジア駐在インターン生の鳥居亜佑美です。
私はコミュニティファクトリー事業の現地化に向け、
カンボジア人職員のトレーニングのサポートをしています。
その一環として、今年の6月より、
カンボジア人ショップスタッフ向けの日本語教室を開始しました!

日本語教室、はじめました。

この日本語教室の目的は、2つあります。
1つが、「ご来店くださる日本人のお客様により良いサービスを提供すること」
そしてもう1つが、「かものはしの商品をより多くのお客様に手に取っていただくことで、
工房で働く女性たちの自立を助けること」
です。
私たちは工房で作られたい草商品を、シェムリアップ市内の直営店舗にて販売しています。
シェムリアップ市内は世界的に有名な観光地であるため、
様々な国籍のお客様にお越しいただいておりますが、
特に日本人のお客様が多く、
日本語でおもてなしできるようなることがショップスタッフの課題のひとつです。
そこで、毎朝、彼女たちがお店に立つ前の45分間、
接客で必要な会話を中心とした日本語を教えています。

授業の流れ

まず、日本語での挨拶の後、クイズ形式で前日の復習をすることからスタート。
復習が終われば前日の学習の定着度に応じて新しい言葉をレクチャーし、
発音の練習に移ります。
発音は、何度も繰り返し確認することが必要です。
日本語とクメール語では発音が違うため、
たとえローマ字で読み方を書いても、違う読み方になることも。
(例えば、「ko」を日本人は「コ」と読みますが、
カンボジア人は「ク」に近い読み方をします。)
最後に質疑応答をして、その日のレッスンは終了です。

ショップスタッフは皆とても好奇心旺盛・勉強熱心

私の板書をすべて丁寧にメモし、
間違っていても恥ずかしがらずに何度も発音の練習をし、
こちらが息つく暇もないほど、たくさんの質問をぶつけてくれます。
そうしていくうちに、彼女たちはあっという間に日本語を吸収していきます。

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※前日に学習した言葉がどのくらい定着しているか、チェックしているところです。

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※ショップスタッフのチョムラーン(上)と彼女のノート(下)。もうすぐ1冊目が終わりそうです。

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※ショップスタッフのサレット。彼はショップスタッフの中で一番積極的に質問をしてくれます。

コツコツ積み重ね、3ヶ月で早くも効果が!

開講当初は、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」
などの挨拶からスタートしましたが、
約3か月経った現在、数字、物の数え方、商品の日本語名、色など様々な単語を覚えました。
また、お客様の来店からお帰りになるまでの一連の基本的な流れをつかみ、
先日実施したテストでは、チョムラーン、サレットの2人がノーミスで
お客様への挨拶と金銭授受のやり取りをすることができるようになりました!
実際に店舗でも、「お釣りの3ドルです。」「ありがとうございました。」などと、
少しずつですが日々の練習の成果を発揮する姿が見られました。
最近は、朝会ったときにクメール語の「スオスダイ」や英語の「Good morning」ではなく、
自然と日本語で「おはようございます」と声をかけてくれることがとても嬉しいです。

ネクストステップ
~コミュニティファクトリー事業の自立化に向けて~

次は、更に語彙を増やし、
かものはしの商品や店舗についてより具体的に説明できるようになることが目標。
彼女たちの使命は、
「お客様により楽しく快適な時間を提供すること」と、
「農村の女性たちが丁寧に手作りした商品をより多くの方にお届けし、
コミュニティファクトリー事業の自立化に貢献すること」。
ショップスタッフのミッション達成に向けた努力の日々は続きます。

torii_profileimg.pngライター紹介:鳥居 亜佑美
大学4年次を休学。進路選択の前に、以前から関心のあったソーシャルビジネスの運営を学ぶため、カンボジア事務所にてインターン中。

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