子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する国際NGO

2017年11月02日

インドの希望
〜パートナー団体の二人を日本に迎えて〜


2人

胸がいっぱいの1週間

みなさんこんにちは。かものはしプロジェクトの村田です。

9月の中旬に、かものはしのインドのパートナー団体、
コルカタ・シャンブド(以下シャンブド)で
ダンス・ムーブメント・セラピー(以下DMT)を提供している
2人のスタッフが来日してくれました。

かものはしはシャンブドへの支援を通じて、
人身売買の被害にあった女の子たちの精神回復をサポートしています。

今回は、創業者のソヒニの次のリーダーとして
期待されているスタッフの2人が、
リーダーとして更に成長してもらえるようにと、日本に来てくれました。

せっかく日本に来てくれるのだから2人にとってエネルギーを感じられる、
素敵な時間になれば良いなと思っていましたが、
一緒にいる時間が終わってみて思うのは、
エネルギーをもらったのはこちらの方だなということです。

私は2人と一緒にいた1週間、ずっと胸がいっぱいで、
今でも2人の名前を聞くだけで、自然と涙が溢れてきて、
心の奥からじわじわと温かい感情が溢れてきます。

私が何に感動したのか、彼女たちに会ってどんなことを感じたのか、
ブログでお伝えしたいと思います。

集合写真


人々をあたためることができる、彼女たちの優しさ


今回来日した2人は日々、被害者保護施設にいる女の子たちに対して、

DMTを実施し、精神の回復に寄与しています。

私が彼女たちに会って一番感じたのは、2人の「あたたかさ」です。

今回、2人はほぼ一週間、
休みなしでずっとハードなスケジュールをこなしていました。
初めてくる日本で緊張もしているでしょうし、
毎日新しい人と会って相当に疲れていたと思います。

しかし、どんな時も目が合うと
いつもにっこりと本当に温かい眼差しを向けてくれて、
一緒にいるだけでこちらが癒されました。
常に人に対して温かく接してくれていました。

ヤウバナ
※公園でピクニックをしたときの様子

かものはし内部のワークショップで想いを吐露したスタッフが
涙を流した時には、すぐに側に寄り添って涙を拭ったり、
ずっとハグをして気持ちが落ち着くようにしてくれました。

2人は誰よりも他者のことを気遣い、常に他者を見ていました。

常に傷ついた女の子たちに年々も寄り添ってきた経験から、
そういったことが身についていたのだと思います。

でも、それ以上に、経験として身についているからだけでなく、
彼女たち自身の他者に対する優しさが、
こういった行動に結びついているのだろうとも感じました。

私は2人と一緒にいた一週間、
2人の優しさに触れ、感動することがとても多かったです。

シャンブドで働いているスタッフの中には、
その人自身が過去に困難な状況にあり、DMTを受ける中で回復して、
今度は他の人を回復させる側になっているスタッフが多くいます。

そして、今回来日した2人のうちの1人も、
過去に自分自身がシェルターでDMTを受けて傷を癒し、
自らDMTを実践する中で1人のリーダーとして
成長していると聞いていました。

私は、2人のあたたかさ、底抜けの明るさ、
人に癒しを与えられる姿を見ていて、
2人のうちどちらかがシェルターに保護されていたと聞いていなければ、
過去に困難な状況にあったとは到底思えませんでした。

だからこそ、DMTやシャンブドが、
どれだけ偉大な存在なのかが痛い程に良くわかりました。

DMTやシャンブドの支援を通じて、過去の厳しい経験を乗り越え、
人一人の人生が、こんなにも回復しているのだと。

支援を通じて、こんなにも人に優しく、
太陽のように人の心を温める人間になれるのだと感じ、
胸がいっぱいになりました。

DMT 
※サポーター向けDMT体験の様子

現場で活躍する人たちの強い想い


2人自身が、インド現地で被害に遭ってしまった女の子たちと
向き合っていく中で、感じている喜びや困難についても、
たくさんの話を聞くことができました。

一番印象に残っているのは、
底抜けに明るい2人が、涙を流していたことです。

実は、先日まで2人がDMTを実施していた被害者保護施設は、
非常に厳しい環境でした。

深刻な状況から保護された子どもが多く、
DMTを実施しようとしても集まってもらえず、
時には自分の怒りを抑えられない子どもから、
暴力を振るわれるとこともあったそうです。

その話をしている中で、突然彼女は泣き始めました。

「保護施設にいる子がケアワーカー(保護施設で子どもたちを世話するスタッフ)から
酷い言葉を浴びせかけられた。それが子どもを酷く傷つけていた。
でも、ケアワーカーもものすごい数の子どもたちを
1人とか、2人で世話をしなければならず、
精神的に追い詰められている状況にある。
その人たちもきっと子どもたちに寄り添いたいが、寄り添えない。
その状況を見るととても悔しいし悲しい。」
そう言って、いつも屈託なく笑っている彼女が、悔し涙を流していました。

続けて、もう1人のスタッフが言いました。

「ダンスを通じて、自分にも大きな変化があった。
リーダーシップが育まれ、他の女の子たちとも良い関係を築けた。
他の女の子も自分のことを愛してくれて、自分の自信にもつながった。
自分たちもこんなに変われたんだから、
必ず他の人にも変化を起こせるはずだ。
施設にいる子たちのそばにはなかなか誰もいてあげられないけれど、
自分がいてそばにいてあげあれるならそうしたい、
そういう機会を作っていきたい。そう思って活動してきました。」

私はそれを聞きながら、気づかぬうちに涙がほほを伝っているのに気づきました。

目の前の2人は本当に尊いと思いました。
私が行けるならば今すぐにでもインドに行って、
被害にあった女の子たちをサポートしたいけれど、
今は日本にいて女の子たちの側に居てあげることができない。

でも、2人は私たち日本にいる人たちの代わりに、
寄り添ってくれている。想いを実現し続けてくれている。
それが、とてもありがたいと感じました。
そして、このように熱意を持って現場で活動してくれている人たちと一緒に
この問題をなくす活動ができることを、心から誇りに思いました。

手

心から、誇りに思えるパートナーと共に


今回、濃い時間を一週間程一緒にすごし、
2人のあたたかさや活動に対する熱意、素晴らしさに触れ、
DMTがいかに傷ついた女の子たちを回復させているのかを実感しました。

これまでもシャンブドの素晴らしさを感じていましたが、
2人の熱意に触れ、よりみなさまにシャンブドの活動を知っていただき
応援していただきたいと思いましたし、
そういった人たちと一緒に働けることを心から誇りに思いました。

想いを同じくしているみなさまからいただいているご支援は、
今回来日した2人のような情熱を持った人たちが行う活動に使われています。

ぜひ、これからも、インドでの仲間たちとの活動を、応援していただけましたら幸いです。

集合写真

murata_speaker.jpg

ライター紹介:村田 早耶香

フェリス女学院大学国際交流学部卒業。
19歳の時に、東南アジアにて自身と同じ年代の女の子が人身売買の被害に遭っている事実を知り、大きな衝撃と問題意識を感じる。2002年共同代表の青木・本木と「かものはしプロジェクト」を設立。それから現在まで、カンボジアの最貧困家庭の女性に対する雑貨工房運営やカンボジア警察支援などを通じ、子どもが売られる問題の解決に向け、15年以上活動し続けている。現在人身売買の問題が深刻化している、インドにも活動の輪を広げる。2006年日経WOMAN主催「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」リーダーシップ部門を史上最年少で受賞。2012年全国日本商工会議所女性会連合会主催第11回女性起業家大賞優秀賞受賞。


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