子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する国際NGO

2015年11月27日

インドでもらった、一歩を踏み出す勇気

みなさん、こんにちは。
インド事業部の手嶋です。

2015年5月より、インド事業部に関わりはじめ、
10月に初めてインドへ出張してきました。
その時に出会った女性たちについてご紹介させていただきます。

その前に、少しだけ私の話をさせてください。
私が、「子どもが売られる問題」について知ったのは、
かものはしと出会ってからで、ごく最近のことです。

きっかけは、社会人インターン説明会

当時は、まだ民間企業に勤めており、仕事帰りにかものはしの説明会に参加して、
こんな問題がまだこの世に存在しているという事実に衝撃を受けました。
とてもシンプルなアプローチでこの問題に取り組むかものはしを応援したいと思い、
その時は、サポーター会員としてかものはしを支援しようと決めました。
サポーター会員とは

20151130_india_katudousetumeikai (1).jpg月に一度開催されている、活動説明会の様子

学生時代に途上国でボランティアの経験がない私が、
国際的な社会問題に関心を持つようになったのは、
自分が真剣に取り組みたい「夢」がずっと見つからなかったからでした。

世界で起こっている悲惨なニュースを目にするたびに
何不自由なく"豊かな生活"を日本で送りながら、
"自分のやりたいことが見つからない"
と悩んでいる私は、どれだけ贅沢なのだろう、と罪悪感にも
似た想いを感じるようになりました。
そして、いつしか、
「私は、あの人たちの立場だったら、どんな風に感じるのだろう。」
そんな思いが頭から離れなくなり、
自分は何をすべきなのかを考えるようになりました。

社会人インターンとして参画

意を決して、2015年4月からかものはしに社会人インターンとして参画をし、
かものはしを通じて、自分がこの問題の解決に、少しだけでも貢献できているのかもしれない
と感じる一方、まだまだ自分の力不足も痛感していました。


"私は、本当にかものはしの役に立っているのだろうか。"
"私には、この問題に取り組むことは難しすぎるのではないだろうか。"
次第に、そんな躊躇いや不安が大きくなり、それを払拭できないまま
私はインドへと飛び立ちました。


サバイバーに教わった前向きに生きる勇気


生まれて初めて踏んだインドの地は、
何もかも私の想像を超えていました。

20151130_india_blog1.jpg
ゴミだらけの道路。どこからともなく漂う異臭。
鳴りやまない車やバイクの騒音。
道路で当たり前のように生活する数えきれない数の人々。
誤解を恐れずに言えば、生まれて初めて別世界に足を踏み入れたような気分でした。


そんなインドで私は、Dance Movement Therapy※1を人身売買被害者へ
提供しているかものはしのインド現地のNGOパートナー団体、
コルカタ・シャンブド※1を訪問しました。
※1:Dance Movement Therapy、コルカタ・シャンブドについては、詳しくはこちらを
ご覧ください。
【前編】被害者の少女たちの心の傷を癒すスペシャリスト団体「コルカタ・シャンブド」

そこで私は、幼いころに児童買春の被害に遭い、
現在は、コルカタ・シャンブドのスタッフとして活躍している3人の女性と出会いました。
彼女たちは、自分の仕事のことや、最近起こった嬉しかった出来事などを
代わる代わる私たちにたくさん話してくれました。
若い頃、ほとんど学校に行けなかったため、拙い英語しか話せない彼女たちは、
恥じらいながらも、それでも懸命に自分の話を私に伝えようとしてくれました。

この時、私は彼女たちの話を聞きながら、込み上げてくる涙をこらえるのに必死でした。
それは、彼女たちの話が悲しかったからではなく、むしろ悲しすぎる過去をしっかり
と自分の糧にして、前を向いて生きようとしている彼女たちのエネルギーが
ひしひしと伝わってきたからです。

人間の嫌な部分をたくさん見てきたであろう彼女たちは、
とても力強い優しさとあたたかさを私に見せてくれました。


人身売買被害者の中には、レスキューされた後も続く辛いトラウマや、
周囲から受ける差別的な扱いに耐え切れず、
生きることを諦めてしまう人もいます。

私が出会った彼女たちのように、素敵な笑顔を取り戻すことができる人は、
残念ながらまだごくわずかな人たちです。
それでも、必死に生きていこうとしている彼女たちが、
"Survivor(サバイバー)"※2と呼ばれる意味をこの時改めて知ったような気がしました。
※2:Survivor(サバイバー)とは、「生き残った人」との意味合いのほかに、
「生き抜いてきた人」という意味があります。

一歩を踏み出す勇気

もし、私が彼女の立場だったら、私は彼女たちのように
過去の延長にある今の自分を、絶対に笑顔で語れないだろうと思いました。
なぜなら、私は今の自分のことすら、彼女たちのようには堂々と語れる自信がないからです。

でも、彼女たちもきっと、見えない不安に押しつぶされそうな日が、
これまで幾度となくあったはず。
それでも、大切なのは過去や未来に対する不安ではなく
「今」ある環境や出会えた人々に感謝しながら、
「今」の自分にできることを少しずつ積み重ねていくこと。
そうすれば、私もいつの日か、もっと堂々と自分の道を歩んでいけるような、
そんな気がしました。


そんな小さな一歩でも、私にとっては重要な一歩を踏み出す勇気を教えてくれた
サバイバーとの出会いに感謝して、
今後もかものはしで私にできる最大限のことをしていきたいと
決意を新たにしました。

20150729_cambodia_高野さんプロフィール_2.jpg ライター紹介:手嶋 三奈美
インド事業部アシスタントスタッフ。学生の頃から国際協力に関心があり、石油化学会社の設備管理部門に4年間勤務後、2015年4月よりかものはしに社会人アソシエイトとして参画。同年11月に入職。



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カテゴリー: インド便り

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