子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する国際NGO

2015年02月27日

ひとりの女性の大きな変化と多くのサポートに感謝して~インド出張から~


みなさま、こんにちは、広報を担当している小畠です。
私は今年1月にインドに出張し、現地の様子を見てきました。

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今回のブログでは、みなさまのご寄付により、
かものはしのパートナーであるGGBK(※)のプログラムに参加することで、
ある女性が大きく成長した様子をお伝えしたいと思います。

※GGBKについて詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
人身売買被害者に最も寄り添った支援を行うCBO団体「GGBK」

口を閉ざしてしまったある女性との出会い


プルニマさん(仮名)。かものはしが支援している、
西ベンガル州の南24区に住む女性です。
今から1年半前の2013年の9月に、ある会合で私は初めてプルニマさんに会いました。
その時の彼女は一言も話さず、うつむき加減のとても静かな女性でした。

プルニマさんはその会合に、お父さんと一緒に来ていて、
一言も発さない彼女の代わりにお父さんが一生懸命彼女の被害の状況と、
進まない裁判の様子を訴えてくださっていました。

「娘を探すために、家の家具を全て売り払って、村の祈祷師にお願いした。
警察にもお願いして、たくさん手をつくして、やっと娘が帰ってきて本当に嬉しい。

でもトラフィッカー(人身売買加害者)は悪いことをしているのに、
いつまで経っても捕まらない!」

そのお父さんの訴えがあまりにも逼迫した様子で、
その時はじめてサバイバーに会い、状況の悲惨さを目の当たりにした私は、
とても絶望的な気持ちになったのを強く記憶しています。

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インドの農村の様子。ここから遠く離れたムンバイに女性たちが売られてゆく。

彼女はある日売春宿に売られ、しばらく働かされた後、
幸運にも売春宿の客にレスキューされました。
その後かものはしのパートナー団体であるGGBKに出会い、
サポートを受けています。

具体的には、

・心の回復
・マイクロファイナンスの支援
・家族に対する心理支援

を通じて、「心の回復」と「経済的自立」のプログラムを受けています。

彼女は何も悪くないのに、売春宿に売られ、トラフィッカー(加害者)は捕まらない。
その理不尽な状況を訴えているお父さんの話を聞いて、この問題の根深さだけでなく、
その被害にあった家族みんなの生活や人生を大きく変えてしまう問題であるという
二重の辛さに本当にショックを受けました。

人は変わることができるという確信

今回の出張で、私はプルニマさんと再び会いました。
彼女たちの活動についてヒアリングをするミーティングの場での再会でした。

最初、私は1年半前に会ったプルニマさんと、
その場にいる女性が同一人物だと気付きませんでした。
口数は多くありませんでしたが、聞かれた質問にしっかり目を見て答えていました。
その目はとてもキラキラしていて、
以前の、一言も発することがなかった女性とは思えないほど
イキイキと話をしてくれました。
彼女の今の状況を聞くと、我々のプログラムによって、
村に小さな雑貨屋を自ら運営し、経済的自立に向けて頑張っているとのこと。

加えて、彼女は自助グループの新しいリーダーとして、
同じ境遇の女性と一緒に戦うという決意を見せてくれました。

1人の女性が自立している様子を見ることができて、後から正直びっくりしました。
あの時の彼女だと言われてもにわかには信じられず、
何回も確認するほど、彼女は元気になっていたことに驚きを隠せませんでした。
同時に私は、人はこんなに変わることができるんだ
という大きな自信を持つことができました。


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※写真は本人ではありません。

彼女はインドにたくさんいるサバイバーの1人です。
この問題はインドでまだまだ存在していることが、
今回のインド訪問で改めて分かりました。
しかし、日本のみなさまからのサポート受けることで、
確実に前に進める女性がいることも分かりました。

実際に、プルニマさんは12月から再び裁判で加害者と戦っています。
2月には原告人質問も行われました。

問題解決は長い道のりですが、サポートしてくださっているみなさまのお陰で、
少しずつでも前に進んでいることに心より感謝いたします。


kobatake_writer.jpgライター紹介:小畠 瑞代
広報・ファンドレイジングマネジャー。かものはしの「この問題は必ず解決できる」という信念に共感し、子どもがだまされて売られてしまう問題を世の中に広く理解してもらうため、2012年7月よりかものはしに参画。

カテゴリー: インド便り

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