【経営ノート】コミュニティーファクトリー事業の方向:後編
前回お伝えした、
コミュニティーファクトリー事業の方向:前編の
2)についてもう少し説明します。
以前も経営ノートに記述しましたが、
ローカルNGOの財務構造が背景にあります。
ローカルNGOは国際機関や先進国のNGOからの
資金提供を受けて実行をする形になっています。
これは、ローカルは現場に明るく実施が強い、インターナショナルは
資金をもち戦略をもったプロジェクトが可能、という得意分野を考えての
役割分担です。
しかし、この関係性は緊張関係をもってこそ成立します。
というのは、ともすればローカルNGOはお金をもらうために
プロジェクトを提案することになりかねません。
現在の組織を維持・発展させるために、資金提供をする先進国のNGO・機関に
受けがよいプロジェクトを提案します。
逆に先進国のNGO・機関は「現地をよく知っている団体だから、
うまくやってくれるだろう。
彼らが言っていることが正しいだろう」と考え、資金提供をしてしまいます。
こうして受益者不在のプロジェクトが成立してしまいます。ローカルNGOは
現場ではなく、資金提供者のほうを向いて仕事をすることになります。
こうならないためには、資金提供者が資金の使い道を「現場レベル」で
チェックしていく必要があります。
しかし、実際にはなかなか行われていない、あるいは
たまに現地に訪れても、「見破れない」といった状況が生まれています。
このようなローカルNGOの財務構造の問題がある中で、
かものはしは「資金は一部提供にとどめ、むしろ人材を提供し、
現場で一緒に活動していき」、
そして、「寄附金に依存せず、自立した収益源をもっていくよう努力する」
プロジェクトを推進していました。
当初は、WPは資金不足だったため、かものはしの提案に乗り気でした。
しかし、途中から大きな資金提供者が現れた結果、そのようなストイックで
けちで厳しいかものはしのやり方は「not easy」 「not comfortable」
だとして敬遠されたこともありました。
またWPにはWPのポリシーがあります。
総論レベルで考え方が一致していても、
実務レベルに落としていくと考え方が対立することもありました。
たとえば、
「いぐさマット」などの在庫が著しく増えるのでは?という予測が立ったとき、
かものはしは簡単なトレーニングで出来る他の仕事をワーカーに提供しようと
考えましたが、WPはそれには反対でした。
こうしたことを考えていくと、生産がある程度できるようになった今、
生産面はWPに任せ、かものはしは販売面を担当するほうが効率的だ
と考えるに至りました。
周辺地域の状況を村のお役所の人たちに聞いている様子
最後になりますが、かものはしのミッションは児童買春・人身売買を撲滅するこ
とにあり、その根本にある貧困を削減することにあります。その達成のためにコ
ミュニティーファクトリー事業に取り組んでいます。そのことをしっかり見据え
て日々、現場での運営に汗を流していきたいとおもいます。
これからも応援をよろしくおねがいします。
07年10月26日











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