かものはしNews

【経営ノート】総会と「外部からの経営チェック」

本木です。

6月30日にかものはしの総会が行われました。

この総会は年に一度、昨年度の事業報告をしたり、
今年度の事業方針について議論を交わしたり、というものです。

正会員の方により投票が行われ可決されたり否決されたりする。


そういう意味で、企業で行われる「株主総会」ととても似ています。

この場を通じて様々なご意見を頂きました。
このように意見を頂く場は大事だなと改めて思いました。

今回の総会では、「SOUKAI」と題し、より多くの参加をしてもらおうと、
企画をいくつか工夫しました。


正会員の方を中心にサポーターの多くの方は忙しく、
年に一回、かものはしに関わるだけの人も多い。

そういう方でも、事業の状況をキャッチアップし、
プロジェクトに参加してもらおうように工夫をしました。


その点に関しては、以下の記事で紹介されています。


  【SOUKAI】かものはしSOUKAIのご報告(1)

  【SOUKAI】かものはしSOUKAIのご報告(2)

 【SOUKAI】かものはしSOUKAIのご報告(3)

 
この記事では、総会中での大きな議論を一つ紹介したいと思います。

  現在のファクトリーをいかにして大きくしていくのか?

ということが一つの大きな議論となりました。


特に「コミュニティファクトリー」の「市場」面についての
質問が多い印象を持ちました。たとえば、

  「ベトナム・タイなどで類似商品が工場で生産されているのではないか?
   そのようなところと競合できるか?競合できるとしたら強みは何か?」
   

  「『いぐさ』というマーケットだけでは、受益者数を大きく伸ばすことは
   できないのでは?」

といった質問です。
  

正直に、「ベトナム・タイ・中国などが競合として存在している中で、
カンボジアの農村がいかに競争力をつけて自立しうるのか、
これは難しいし、大きく成長させるためには悩んでいるところも多い。

お知恵があったらぜひ教えてください」と言わせてもらいました。


その上で


 ・組織的な生産力をつけていくことが、地道ではあるが必要なこと

 ・『いぐさ』だけではなく、他の類似商品の生産・販売を基本的には
  考えている。

 ・我々の強みであり、獲得するべきコアスキルは
  「いぐさをうまく商品化する技術力」ではなく、
  「農村に適したビジネスを孵化させ、貧困層の収入向上をすること」
  (ひいては、無理な出稼ぎを止め児童買春を防止する)
  である


といったことを述べました。

現在は、シェムリアップにあるファクトリーを
運営しそこで地力をつける段階でありますが、
今後、規模を拡大する段階に
あたってとても大事な議論であり、
皆さんの関心が多かったと感じています。

 

そのほかにも「サポーター事業の5年後のビジョン」
「売掛金と資金繰り」、
「スタディツアーの行き先にシアヌークビルを入れてはどうか」
といった質問がでました。


こうして総会を経て感じたのは、経営監視されていることの重要性です。

参加されていたのは投資銀行の方、国際開発関係の方、
企業の代表取締役、ソーシャルベンチャー関連の方、学生の方など
本当に多様でした。

このような方たちから


 「事業成果を出しているのか」
 「成長しているのか」
 「カンボジアの現状をどう認識しているのか」
 「従業員は十分な給与をもらうことができているのか」
 

といった様々なことを様々な視点から質問と意見を頂きます。


そして、これらの質問は厳しいものが多かったです。
今回のようにご意見を頂く場が
必要だと考えています。


直接、運営しているものだけで事業を進めると
どうしても甘えが出たり、気づかない視点がありますが、
厳しくして頂けることで、そういうことがなくなっていきます。



厳しい批判をポジティブに運営に活かしていく、逆に質問や意見を下さる
方もポジティブな意味でそれをしてくださる、よいフィードバックが
あることがとても大切だと改めて感じました。



議案についてはすべて可決しました。役員も昨年度と同じ構成です。
今年度もがんばってまいりますので、何とぞ宜しく御願いします。

07年07月12日

[経営ノート]

コメント

うきうきウォッチャー - 2007年07月13日 09:45

ほんとうに、意見をもらう場が必要だとお考えならば、
次のブログに挙げられている疑問に、「かものはし」の
サイトで、一つ一つ答えてみていただきたいとおもいます。

かものはしのまるやき
http://duckmole.exblog.jp

私はこれを読んで、はっきりいって目がさめました。

一万五千人の被害者なんていないんでしょ。駐在員がいる
んだから、とっくにじぶんたちがおかしなことをが言って
いるのには気づいてるでしょ。

本木 - 2007年07月18日 13:46

うきうきウォッチャーさま

コメントありがとうございます。
児童買春の被害者数に関しては、アンダーグラウンドな問題なため
はっきりとした数字がないのが現状です。まずその点をご了承ください。

一方で、「数字がない」「数字は出せない」という現状に甘えていたのも
真実だと反省しております。再度、カンボジア国内での
児童買春問題に関して情報を整理していきたいと思っています。

国外への人身売買が増えている、しかしやはりその実態は明らかではない、といった
問題の変質もあると思っています。

ご紹介いただいたサイトに関して参考にしています。
また様々な方のご意見を参考にし、事業をすすめております。自分たちの甘い部分を一歩一歩改善していきたいとおもいます。


これからもよろしく御願いします。

私も関心を持ってウォッチしています - 2007年07月19日 21:17

そのような抽象的な回答には何の意味もありません。
「かものはしのまるやき」には具体的に貴団体の問題点が指摘されており、
それは非常に論理的で納得のできるものでした。

これについてなぜ正面から答えていかないのでしょうか?
これだけ具体的に指摘されていたら、あなた達も具体的に回答するべきだと思うのですが。

このやり取りも含めて多くの人が静かに、しかし関心を持って注視していることと思います。
企業でもトラブルが発生した際のトップの対応がその後の命運を分けるというのは、
最近の食肉の偽装問題やらを見ても明らかです。

どうか周囲を失望させない対応をして下さい。

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