村人の自立支援のプロジェクト開始前夜(3)
可部です。
「農村スモールビジネスプロジェクト物語―第三章―」です。
■WPとの出会い
どの団体とのミーティングも、始めは非常に穏健な雰囲気で始まった。しかしながら
意思決定と透明性という深い議題になるにつれ、2つの反応が生まれた。
それは―共有と拒否。
『支援者の資金額が、支援者の善し悪しだ』、 『いちいち見ず知らずの人間に
事細かに説明する義務はない』 そう影で言われた。 『戦略が聞きたい?
それをみて計画を盗む気だろう』 と面と向かって言われもした。
『日本の支援者は、けちだ、そんなことも知らないのか?』クメール語で言われ、
僕は彼の表情でその内容を翻訳した。
そして、ミーティング終盤、至る結論は二つに一つ。「共有の延長線上か、拒否か」
いずれかであった。そして、ミーティングの最後、僕はこう言った。
カンボジアNGOのWPのスタッフ
「僕達は、既存のドナー役割を演じようとは思いません。プロジェクト作成段階から
現地NGOと共に作り上げていきたい。そのためのファンドを出す、口も出す。
しかし、その席には、現地NGOに参加して頂く。」
ヒアリング対象5団体のうちの一つ、WPは「カンボジア人のための、
カンボジア人による、カンボジア人のプロジェクト」、つまり「カンボジア人が
主導的、自立的に行うプロジェクト」を主体とした団体だった。
ディレクターのMr. Boraは常に「Communities Build Cambodia」
(コミュニティがカンボジアをつくる)を掲げ、カンボジア貧困層の経済的安定を
目指していた。そして、自立収益がいかに重要か、そのためのモデル作りを
思案しているまさにそのときに、僕たちかものはしプロジェクトがWPとコンタクトを
とったという運命的な出会いをしたのだった。
年度別プロジェクト内容、経費詳細、そして2008年までの戦略計画、現在進行中
プロジェクトの概念に関する資料―いわゆる内部情報をMr. Boraは惜しげもなく
ミーティングの席で僕達に共有してくれた。WPのミッションとかものはしのミッション
が、合致していることがわかった。そして、話は自然とまとまっていったのだった…。
06年04月19日
[駐在員日記]









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