子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する国際NGO

2018年01月25日

希望を持ち続ければ必ず夢は現実になる〜スレイパーの卒業ストーリー

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。カンボジア事業部の横山です。

今回は、カンボジアから、コミュニティファクトリー卒業生のストーリーを紹介したいと
思います。

ここで紹介するのはスレイパーという女の子。

スレイパーは工房で働いていたときは、お客さまが来るとコミュニティファクトリー
ショップの接客をいつもお手伝いしてくれていて、最近彼女は日本食レストランに
就職しました。

私自身、スレイパーの前に進もうとする強い意志と前向きさに、うるっときてしまいました。
彼女のライフジャーニーをぜひ読んでみてください!

カンボジア②

皆さんこんにちは!わたしの名前はスレイパーです。
わたしは2017年11月にコミュニティファクトリーを卒業して日本食レストラン
「SushixBar 心-SHIN-」に就職しました。もともと住んでいた村を出て
シェムリアップ市内で暮らしています。

わたしにはシェフになるという夢があります。
今はその夢に向かって進んでいます!

未来なんて考えることもなく、 家族の生活を支えるのに
必死だった

わたしはカンボジアの小さな農村で育ちました。2人の兄弟と6人の姉妹がいる中で、教育の機
会を得ることができたのは、兄と弟だけでした。女の子であるわたしたち姉妹は、家計が厳し
く家の手伝いをしなければならなかったので、小学校を中退せざるを得ませんでした。

カンボジア②

わたしが23歳のとき父が亡くなり、家族は経済的にとても苦しい状況に陥ってしまいました。
わたしは自分の人生がよりよい方向に変わっていくとか、未来のために努力しようとか、新し
い人や物事に出会うとか、そういうことを考える余裕もなく、ただ日々の生活を送るのに精一
杯でした。

でもコミュニティファクトリーに入学して働いたことで、自分の価値や可能性に気づき、
自分自身の尊厳を大切にすることを学んだのです。

コミュニティファクトリーで学んだ、
人生を諦めないということ

コミュニティファクトリーに入学して、縫製チームで仕事をすることになりました。
コミュニティファクトリーでは安定した収入を得られるようになっただけでなく、
ものづくりに真剣に取り組むたくさんの仲間たちと働くことができ、彼女たちは
私の二番目の家族になりました。

わたしは自分が作った『い草商品』をお客さまに届けることにも興味があったので、慣れない
商品IDやパソコンの使い方を一生懸命覚えて、コミュニティファクトリーに訪問するお客さまに
『い草商品』を販売する仕事もしていました。

自分が作った商品を目の前でお客さまが手に取ってくださる姿を見ると、とてもやりがいを感
じます。「ありがとう」「また来てね」という簡単な日本語・英語しか話せませんが、それで
もお客さまと触れ合う時間はわたしにとって大好きな時間でした。


カンボジア②
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わたしは小学校を卒業できませんでしたが、コミュニティファクトリーを通して、
働く楽しさや、新しい人と出会い関係を築いていくことの喜び、プロ意識をもって
働くことで身につく自信、未来について考えることのワクワクなど、さまざまな
学びを得ることができました。

そしてある日、社会科見学でシェムリアップにあるホテルやレストランなど見て回ったとき
に、変化が起こりました。わたしは初めて「自分の夢」というのを抱いたのです。

「シェフになりたい。」

社会科見学から帰ってきたとき、そう思ったことを覚えています。社会科見学で
レストランで生き生きと働いている人たちを見て、憧れをもち自分もそうなりたい
と思いました。わたしが、自分の人生を変えることができると感じたのは初めての
ことでした。


シェフになる夢を実現するために、まず、コミュニティファクトリーで給食を作ってくれる
スタッフを手伝うことから始めました。同時にコミュニティファクトリーのトレーナーと
キャリアカウンセリングを重ね、レストランで働く機会をつかめるように努力しました。

カンボジア②

しかし、物事はそんなに簡単ではありませんでした。母はわたしが家族と離れて都市で働くこ
とに難色を示しただけでなく、重い病気にもかかってしまったのです。それでもわたしは希望
を持ち続けました。なぜなら諦めないことが何よりも大事だとよくわかっていたから。

幸いにも母は強い精神力で病気から回復し、さらに大きな心の変化をももたらされました。回
復した母は私にこう言いました。「シェフになるチャンスをつかんで頑張りなさい。わたした
ちはお互いにもっと強くなって自立していかないといけないわ。」母がそれを言葉にするのに
どれくらいの勇気が必要なのかよくわかったので、その言葉を聞いて、わたしは涙が止まりま
せんでした。

人生で初めて抱いた夢をかなえるために

2017年11月、家族に別れを告げて村からシェムリアップに移り、日本食レストランで働き始め
ました。私はキッチンで働く唯一の女性で、しかもコミュニティファクトリーは女性しか働い
ていない環境だったので、最初から緊張してしまいました。しかしすぐに、キッチンで働くス
タッフたちはとても親切なので身構える必要がないことに気づき、打ち解けることができました。

カンボジア②
▶日本食レストランで元気に働くスレイパー(中央)

それでも、わたしにとって家族と離れて都会で暮らすのは生まれてはじめての経験です。最初
の数日は、家族とコミュニティファクトリーの仲間が恋しくて、ベッドで泣いてしまいまし
た。けれども同時に、新しいことを毎日学んでいることにとても満足しています。何年も夢み
てきたことが現実になったのは本当に嬉しいです。

私の最初のミッションは、これまでに学んだことのない英語と日本語のメニューとレシピをす
べて覚えることです。これは日本語はおろか英語もほとんど話せないわたしにとって大きな
チャレンジです。日本人のシェフは、分かりやすいように簡単な図を書いたりして、根気強く
教えてくれます。シェフは、私の学びや成長に対するモチベーションを高く評価してくれてい
て、その期待に応えられるようにもっと頑張りたいと思っています。

今、少しずつですが夢だったシェフの仕事に近づいています。タコヤキ、ざるそば、寿司が作
れるようになりました!

SushixBar 心-SHIN- へようこそ!私が作った日本食をぜひ楽しんでください!


■今年の4月にカンボジア事務所はかものはしから独立し、SUSUとして新しいスタートを切ります。 SUSUでは今後、定期的に情報を発信していきます。
今回ご紹介したスレイパーの記事以外にも
様々な記事を読むことができるので、興味のある方はぜひご覧ください!

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横山さんプロフィール ライター紹介:横山 優里
2013年よりカンボジア現地駐在。新ブランドSUSUの立上げを担当し、商品開発やPR、店舗開発に携わる。現在は、日本への販路拡大を目指して活動中。
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