子どもが売られない世界をつくる | 認定NPO法人かものはしプロジェクト

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カンボジア

国際協力の最前線から学ぶかものはしのカンボジアスタディツアー

スタディツアーは「きっかけ」であり

本当の「はじまり」でもある。

みなさん、初めまして!
社会人ボランティア団体「かもカフェ!」メンバーの友永大介です。
かものはしが、カンボジアスタディツアーを実施していることは
みなさん、ご存知でしょうか。

家庭訪問2.png10月11日(金)~10月15日(月)の3連休をまたいだ3泊5日で
「第33回カンボジアスタディツアー」を開催しました!
今回は、3連休を利用しての短期日程ということで、
なんと、全員が社会人!という
これまでのスタディツアーにはなかった新しいメンバー構成となりました。
「かものはしのスタディツアーは、一体どんなことをするのだろう」
と思っている方のために、今回のスタディツアーの様子をご紹介します!
かものはしのスタディツアーの特徴的な点は、3つあります。
まず1つ目は、「かものはしのカンボジア事業の見学」です。
その中でも、大きく3つに分けられます。
・コミュニティファクトリーの訪問
・サテライトファクトリーの訪問
・女性の家庭訪問

コミュニティファクトリーは、
現在は約130人の女性たちが働いていて、活気に溢れ、
女性たちは笑顔で楽しく働いていました。
カンボジア人トレーナーが、積極的に女性たちに
声をかけて指導している場面を見ると、
もうすっかり現地の人たちの手によって
運営されるようになっているなと実感しました。
小物いれ.png※女性たちと一緒にヤシの葉で小物入れを作成中
サテライトファクトリーは、今回初めて訪問しました。
ここでは、女性たちと一緒に髪留めのデコレーションをおこない、
作ったものを女性たちにプレゼントする企画をしました。
サテライト2.png※女性たちと一緒に作業している様子
女性の家庭訪問では、
コミュニティファクトリーで働き始めて3年目の
ターさんの農村のご自宅を訪問しました。
現在はご両親、姪が2人、妹の6人家族で、
彼女の収入が、家族の生活を支えています。
実際の状況を目の当たりにして、「本当の幸せ」とは何なのか。
そんなことを考え、
日本とカンボジアの生活の違いの差を1番感じる場面であり、
カンボジアの農村の生活が少し垣間見えた訪問でした。
そして、家族の生活のために働く彼女は、
温かく柔らかい笑顔のなかで、強い真っ直ぐな瞳をしていました。
女性たちは、はじめは恥ずかしがっていましたが、
最後にはみんなで大笑いしながら楽しく過ごせました。
言葉は通じなくても、
「笑顔」「世界共通のコミュニケーション」
最高の笑顔がたくさん生まれた、素敵なカンボジア事業訪問でした。
女性たちと.png※コミュニティファクトリーの女性たちと一緒に記念撮影
そして、2つ目は「クルクメール訪問」です。
日本人の篠田ちひろさんが、カンボジアで起業された工房を訪問しました。
(クルクメールについては、こちらをご覧ください。)
そして、スタッフの村上奈々子さんにお話しいただきました。
その中で、とても印象的だったお話があります。
「社会問題を知ったものは、
 その知ったことに対して、責任を持たなければならない」

村上さんは、学生時代に先生からこの話を聞いて、衝撃を受けました。
自分も何かしなければという想いがずっとあり、
日本で勤めていた企業を辞めて、カンボジアで働くことにしたそうです。
このツアーの参加者からも、「とても印象的で心に残る素敵なお話だった」
という感想があった有意義な時間でした。
3つ目は、「アンコールワット遺跡群の観光」です。
アンコール遺跡.png現地で遺跡修復作業を手がけている方の案内で、
アンコール・ワット、アンコール・トム、タブローム遺跡を巡りました。
早朝から炎天下の中、暑さと格闘しながらも、
遺跡の壮大さに圧倒されました。
遺跡では、働いている子どもたちがたくさんいます。
「こんな風にたくさんの働く子どもがいることを
 普通に受け入れてしまっていいのか」

観光化により、発展するカンボジアに対して、
考えるきっかけとなった場所でした。
そして、このツアーを
さらに素敵にしてくれるものがありました!

それは、かものはしスタッフとの交流です。
かものはし.png今回は、特にたくさんの現地スタッフ、
そして、インターンのみなさんが関わってくれたことが
現地への理解を深める大切な時間となりました。


「自分が見て、聞いて、感じて、
 自分自身の想いと向き合い、今後へ繋げていくこと」

これが、このスタディーツアーの1番大事なことです。
ただ楽しいだけの観光旅行では得ることのできない
大切な時間がたくさん詰まった素敵な時間でした。
サテライト2.pngのサムネイル画像※サテライトファクトリーの女性たちと一緒に記念撮影
スタディツアーは「きっかけ」です。
帰国したらそれで「終わり」ではなく、
帰国してからが、本当の「始まり」だと思います。
参加してくださったみなさんが、この経験をこれからの人生に、
そして、この体験を周りに伝えて、広めて、繋げていってこそ、
本当の意味を持ってくるのだと思います。
このブログを見て興味を持ってくださったみなさん、
ぜひ実際に現地へ足を運んで、
見て、聞いて、感じてみてはいかがでしょうか。
▶参考:HIS ボランティアスタディツアー
〜NPO法人かものはしプロジェクトが運営するファクトリー訪問で、
 カンボジアの貧困の現状と問題点を学ぶ〜
※かものはし主催ではありませんが、コミュニティファクトリー訪問があります。

スクリーンショット 2013-11-27 1.25.32.pngライター紹介:友永 大介
代表村田の本をきっかけに、社会人ボランティア団体「かもカフェ!」へ参加。特に女性、子どもの社会問題解決に関心があり、ボランティア活動中。

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