- **前号までのあらすじ**
- スタッフの懸命な営業キャンペーンの結果、かものはし製品1700個がカンボジア市場に出回るという
大きな成果を得られた。
しかし、在庫不足で人気商品はすでに生産が追いつかない状況に。
納品期限に間に合わせるためには生産工程を改善しなければいけない。
この問題をどのように解決していくのか!?
営業の結果、カンボジアの有名な企業と取引することになった。
しかし、その大手企業の品質管理は厳しく、何度も指摘されながら改善を繰り返した。
特に苦戦を強いられたのが染色の工程。
指定された色が安定して出せない…

イグサを注文の色に染色して干しているところ
サムナンを中心に生産の改善策をたて、徐々にワーカーの品質意識が向上し、なんとか納品することができた。
いぐさ織りを技術指導するトレーナーも雇い、この企業と取引できることは、生産者としての力を認められたと言えるので、大喜びのスタッフ。
このまま順調に営業と生産がうまくかみ合い、事業にスピード感が出てくるかと思っていたが、そこには思わぬ落とし穴が待っていた!
スタッフが突然、
「明後日から1ヶ月ぐらい、加工センターを閉鎖します。皆、田植えに行くから休みたい。っていうんで。」と。
「!!!」
言葉が出ず、目の前が真っ暗になる駐在員大窪。
農村で暮らす多くの人が農業に従事しているため、ワーカーが親や親戚の手伝いにかり出されてしまったのだった。

田植えに勤しむ村人たち
農村には農村のリズムがある。
「スタッフが学ばなければならない大きなポイントである。
しかし、せっかく受注した仕事を落とすわけにはいかない。
焦る生産管理担当のサムナン。
「話し合って説得すれば何人かは残ってくれるはず!」と期待して、ワーカーひとりひとりと話し合う。ワーカーの心を掴んでいるサムナン得意の戦術だ。
多くの子が「あの子が休むなら私も休む」という理由で休んでいたため、説得すると数人が少し休むにしても残ってくれることに。

農村を縦横無尽に走り回るサムナン
ピンチは続くのかと思われたが、生産側の改善策が機能してきたこと、ワーカーの熟練度が向上したことが要因となり、なんとかピンチを耐え忍んだコミュニティファクトリー。
カンボジア人の文化や農村のリズムを変えてプロジェクトを強行するのではなく、「カンボジア人の生活にあわせながら」プロジェクトを行っていく。
これが今回ぶつかった「大きな壁」から学んだことの一つである。











